2021.04.20 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 11 | 終了 | 3 | 埼玉西武ライオンズ |
京セラD大阪 |
今季最多の17安打で連敗ストップ
オリックスが17安打の猛攻で西武に大勝(11−3)し、引き分けを挟んで続いていたチームの連敗を「4」でストップさせた。
「立ち上がりから制球が安定していなかったし、球数も多くなってしまった」と自ら反省したように、先発の田嶋大樹は、4回を82球、8安打、3四死球、3失点という内容で降板。「なんとか最低限のイニングは投げたかったんですが、ゲームを作ることができなかった」と悔しさを滲ませた。
一方、西武先発の上間永遠も4回、8安打、3失点で降板となり、試合は中継ぎ勝負に。するとオリックスは5回、西武の2番手・松本航から連打で好機を作り、粘りを見せた杉本裕太郎が勝ち越しの適時打をマーク。6回には吉田正尚が「しっかりと自分のいいスイングができました」と、右翼5階席に貼り出されいた“執念”という文字の入った応援幕に突き刺す特大5号ソロでリードを広げる。投げては、田嶋の後を竹安大知、山田修義、富山凌雅、漆原大晟、能見篤史が繋ぎ、8回に打者一巡の猛攻で6得点のビッグイニングを作り出して試合を決定づけた。
試合後、13試合ぶりに本塁打を放った吉田正は「しっかり引っ張って強い打球が打てた。ホームランが伸びてこなかったけど、そこばかり求めていくと崩れてしまうので、しっかり強い打球というのを心がけて打席に立っている。甘い球を仕留めていけばホームランになる確率も上がっていくと思うので、ミスショットせずに打っていきたい」とコメントし、浮き足立つ様子はない。
中嶋聡監督も「あのホームランは大きかった」と述べ、繋がった打線に関しても「粘って繋がったのは大きい。8回もなぁなぁで奪った得点じゃないですから」と評価。この日、モヤが一軍に昇格しスタメンで結果を残したことで、「打線に厚みが増した」と安堵の表情を浮かべたが、まだまだ借金が残っているだけに、ここから連勝街道を突き進みたいところだ。
取材・文=どら増田