2021.05.11 17:45 | ||||
北海道日本ハムファイターズ | 1 | 終了 | 9 | オリックス・バファローズ |
東京ドーム |
勝ち星と防御率でリーグトップの19歳左腕
オリックスの高卒2年目左腕・宮城大弥投手(19)が11日の日本ハム戦(東京ドーム)に先発登板。8回を投げて111球、被安打4、無四球の1失点という投球内容で開幕から無傷の4連勝を飾った。
オリックスは初回、4番・杉本裕太郎の右中間スタンドの看板を直撃する特大2ランで先取点を奪うと、その裏のマウンドに上がった宮城が一死後に杉谷拳士にソロを被弾。プロ初の被本塁打となったが、後続を難なく抑えると、味方打線が着実に加点し6回までに大量9点を奪った。
一方の宮城は、2回二死から樋口龍之介に中安打を許したのを最後に、19打者連続で凡打に仕留める快投を披露。8回二死から連打を許したが、最後は万波中正から三振を奪って8回1失点で降板。勝利投手となった宮城はリーグトップタイの4勝目を挙げ、防御率は「1.45」に。この試合で規定投球回をクリアし、防御率1.92でリーグトップに立っていた同僚の山本由伸をかわして、勝ち星と防御率でトップに立った。
この快投に、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた大久保博元さんが「本物の匂いがしてきた」と語ると、電話解説で出演していた野村弘樹さんは「まず度胸がいい。入り球から勝負球から全てのボールに対して自信を持って投げるので、腕の振りも緩まない。それがバッターに嫌な印象を植え付ける。緩いカーブを飄々と投げ、19歳とは思えない」と賛辞を惜しまなかった。
また、スタジオ解説で出演していた立浪和義さんは打者目線で「なぜ打たれないかというと、真っ直ぐと変化球の腕の振りが変わらないから。そこがいいピッチャーの条件で、それができている。だからボール球も振ってしまう。やはり、追い込まれるまでに真っ直ぐを狙っていくのか、変化球を狙っていくのか、両方追いかけたらなかなか打てない」と提言。ミスタードラゴンズとして、現役時代に2480本の安打を放ったレジェンドをも唸らせた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』