2021.05.30 13:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 8 | 終了 | 7 | 東京ヤクルトスワローズ |
京セラD大阪 |
決まらぬ“順番”
オリックスが逆転勝ちで2週間ぶりのカード勝ち越し。交流戦の成績を3勝3敗のタイに戻した。
オリックスは先発の増井浩俊が5回2失点とゲームメイクするも、7回には守りのミスが絡んで逆転を許してしまう。それでも2点ビハインドの8回、5番手の富山凌雅が表の攻撃を無失点で抑えると、直後の裏の攻撃で宗佑磨の適時打に続いて、3番・吉田正尚が2点適時三塁打を放ち逆転。1点リードの9回はK-鈴木が締め、3年目左腕の富山凌雅がプロ初勝利(1勝0敗10ホールド)を手にした。
30日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた田尾安志氏は、勝利投手となった富山について「なにより勝ち星を得たのが大きな自信になったと思う」と、リリーフ起用が続く投手にとっても『勝利』が与える好影響を指摘。30日終了時点で20試合に登板し、防御率4.50、10ホールドをマークしている左腕に「まだ防御率はそんなに良くないけれども、勝ちパターンのセットアッパーを任せたいような投手だと思う」とコメントした。
しかし、オリックスの投手起用については「リリーフ陣の“順番”がわからない」と、なかなかリリーフポジションが定まらないブルペン運営に言及。「難しいと思うけど決めたほうがいい。そうするとピッチャーに責任感が出てくる。『今日投げるのかな?』『この場面で投げるのかな?』と思ってブルペンにいるのでは、ちょっと違うと思うんですよね」と、リリーフ投手にとっての定位置の有無が、起用される側の投手の心理面に影響を与えることを指摘した。
オリックスはヒギンスがコンディション不良、平野佳寿も一時二軍調整を強いられるなど、苦しい台所事情。今季は新加入の能見篤史ら計6投手がセーブを挙げるなど、救援陣のやりくりに苦戦してきた。
いわゆる“勝ちパターン”の確立は上位進出のための重要課題の一つ。首脳陣にとっては適材適所を模索する日々が続きそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』