2021.07.01 18:00 | ||||
阪神タイガース | 1 | 終了 | 6 | 東京ヤクルトスワローズ |
甲子園 |
まさかの4失点…登板した場面も影響か?
阪神は守護神のロベルト・スアレスが崩れ、9回にまさかの5失点。勝ち越しがかかった一戦をものにできず、ヤクルトとの3連戦を1勝1敗1分けのタイで終えた。
1-1の同点で迎えた9回、阪神は守護神・スアレスを今季初の3連投で起用したが、二死一塁から5番・オスナに中前安打、続く代打・川端慎吾には四球を許し二死満塁。代打で出てきた宮本丈にカウント0-1から160キロを左前に運ばれ2点の勝ち越しを許した。
なおも二死一・二塁とピンチが続く場面で、矢野燿大監督はスアレスから馬場皐輔にスイッチするも、火消しを託された馬場がこらえきれずにさらに3失点。この回だけで5点を失うビッグイニングで、息詰まる投手戦を落とした。
スアレスはカード初戦から連投が続いており、この試合が今季初の3連投。ストレートの最速は163キロを計測したが、あと一歩の所でヤクルト打線に捕まり、0回2/3(26球)を投げて3安打1四球4失点で今季初黒星(1勝1敗23セーブ)となった。
スアレスの投球について、1日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた斎藤雅樹氏は「真っ直ぐはいつも通りいっていたんですよ。ただチェンジアップの抜けが甘いというか、ちょっと高めに来ていた」と分析。「オスナのときは真っ直ぐばかりだった。(捕手の)梅野からすると一発があるので、抜けた変化球が怖いなと感じたと思うんですよね」と、二死一塁から繋がれた場面を振り返った。
また、「抑えのスアレスにはできれば同点の場面ではなくて勝ち越した場面で投げさせてあげたほうがいい」と、前日から同点の場面での登板が続いている点を指摘。「これはスアレスを責められませんよ」と今季初めて救援に失敗した守護神を擁護した。
初黒星を喫したことによる今後の投球への影響については「無くはない」としながらも「3連投というのもありますし、同点の場面で2試合連続登板なんですよ。勝ち試合で出してあげれば気分的にも変わると思うんですよね」と、セーブシチュエーションでの巻き返しを期待した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』