7回1安打無失点の圧巻デビュー
西武のドラフト1位・隅田知一郎(22)26日、オリックス2回戦でプロ初登板初先発し、7回(98球)を投げ被安打1、与四球3、奪三振5で無失点の快投。今季のルーキーの中で一番乗りの白星となった。
開幕2戦目を託された4球団競合のドラ1左腕。初回、2番・宗佑磨からプロ初三振を奪取するとマウンド上で吠えた。続く吉田正尚は遊ゴロに仕留めテンポ良く8球で3者凡退。マウンドを降りる際は再び雄叫びを上げた。オープン戦では冷静に淡々と投げる姿が印象的だったが、この日は立ち上がりから気迫を全面に出す新たな一面を披露。野手陣もルーキーの好スタートに応え、1回裏に幸先よく3点を先取した。
2回は一死から初被安打を許したが、最後は8番・太田椋を二邪飛に仕留め無失点。3回以降はボール球が先行するケースが増えたものの、変化球を巧みに操りながらゼロを並べ続けた。5回は初回以来の3者凡退で勝利投手の権利をゲット。6回以降もゼロを並べ続け、デビュー戦を7回98球、1安打無失点、5奪三振3四球の快投で終えた。
隅田の投球について、26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀さんは「真っすぐを軸に変化球のコントロール、チェンジアップでバッターをずらす。これが今日は完璧でしたね。これは期待できますよ」と文句なしの投球内容と称賛した。
同じく解説を務めた谷繁元信さんも「菊池雄星のような投げ方でいいピッチャーですよね。あとはスタミナと怪我だけでしょうね。1年間投げ続けたことはないでしょうから」とコメントし、今季何勝できるかの問いには「このピッチングを1年間やったら間違いなく二桁ですよ」と、ルーキー左腕の今後の活躍に太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』