「外野で出ているので、もちろん外野の技術面だったり試合の展開を勉強していますが、自分たちのチームのキャッチャー、相手チームのキャッチャー、バッテリーをしっかり観察しています」。
ロッテの谷川唯人は捕手登録ながら、外野でチーム最多の38試合に出場し、ファームで実戦経験を積んでいる。
「監督、コーチ陣から外野だったら出られるとおっしゃっているので、やらせてもらっています」と、今季外野で出場している経緯について語る。これまで外野の経験はあるが、グローブはチームメイトから借りて試合に出場している。
「投げたりすることはそこまで難しくないのですが、試合での前後の打球というのはまだ慣れていないので難しさはあります」。
谷川の武器といえば“肩”の強さ。ファームの外野補殺数はリーグ5位の3個を記録する。5月26日の西武との二軍戦では、4-2の9回二死二、三塁から中熊大智がセンター前に放った打球、三塁走者に続いて二塁走者の鈴木将平がホームを狙ったところ、センター・谷川が素晴らしい送球を見せ本塁タッチアウト。この送球に「自分が投げて試合が終わったので、嬉しかったです」と振り返った。
強肩を披露するのは、走者を刺すときだけではない。「あそこで止まったということは、肩がいきてきたかなと感じますね」。4月9日の楽天との二軍戦では0-0の8回一死一、二塁からマーキのライト前安打で二塁走者がホームを狙おうとするも、ライト・谷川の好返球で三塁ストップさせたこともあった。
外野の守備でも谷川の強肩が活きている。「試合の展開も外野でわかるようになってきました。もちろん外野で競争することも大切」と話した一方で、「早い段階でキャッチャーに戻って試合に出られるように。まずはキャッチャーで試合に出るということを目標にしてやっていきたいと思います」と、捕手で出場したいという強い思いを持っている。試合前の練習でも、外野の練習とともに捕手の練習も行なっているとのことだ。
6月4日に行われた日本海オセアンリーグ選抜との二軍練習試合はZOZOマリンスタジアムで行われたが、谷川もセンターの守備から途中出場した。「ここ(ZOZOマリンスタジアム)でキャッチャーとして出たいというのは、外野を守っていて思いました」。ZOZOマリンのセンターで感じた捕手というポジションへの情熱。
もちろん外野で試合出場しているときには「キャッチャーに戻ったりというところは考えていないですね。外野のときは外野で集中してやっています」と外野の守備のことだけを考えている。
谷川はまだプロ2年目の20歳。「いずれは(捕手に)戻るので、いろんなポジションを守れることは監督にもわかってもらっていると思います。そこはしっかり守っているポジションは責任を持ってやりたいです」。今は試合に出場するために外野を守っているが、捕手に戻ったときに、必ずこの経験は生きてくるはず。なぜなら、前向きに外野というポジションに挑戦しているから。数年後、捕手・谷川が一軍で活躍した際、外野を守っていたときに凄かったよねとマリーンズファンの間で語り継がれるような外野の守備、強肩を披露してほしい。
取材・文=岩下雄太
ロッテの谷川唯人は捕手登録ながら、外野でチーム最多の38試合に出場し、ファームで実戦経験を積んでいる。
「監督、コーチ陣から外野だったら出られるとおっしゃっているので、やらせてもらっています」と、今季外野で出場している経緯について語る。これまで外野の経験はあるが、グローブはチームメイトから借りて試合に出場している。
「投げたりすることはそこまで難しくないのですが、試合での前後の打球というのはまだ慣れていないので難しさはあります」。
谷川の武器といえば“肩”の強さ。ファームの外野補殺数はリーグ5位の3個を記録する。5月26日の西武との二軍戦では、4-2の9回二死二、三塁から中熊大智がセンター前に放った打球、三塁走者に続いて二塁走者の鈴木将平がホームを狙ったところ、センター・谷川が素晴らしい送球を見せ本塁タッチアウト。この送球に「自分が投げて試合が終わったので、嬉しかったです」と振り返った。
強肩を披露するのは、走者を刺すときだけではない。「あそこで止まったということは、肩がいきてきたかなと感じますね」。4月9日の楽天との二軍戦では0-0の8回一死一、二塁からマーキのライト前安打で二塁走者がホームを狙おうとするも、ライト・谷川の好返球で三塁ストップさせたこともあった。
外野の守備でも谷川の強肩が活きている。「試合の展開も外野でわかるようになってきました。もちろん外野で競争することも大切」と話した一方で、「早い段階でキャッチャーに戻って試合に出られるように。まずはキャッチャーで試合に出るということを目標にしてやっていきたいと思います」と、捕手で出場したいという強い思いを持っている。試合前の練習でも、外野の練習とともに捕手の練習も行なっているとのことだ。
6月4日に行われた日本海オセアンリーグ選抜との二軍練習試合はZOZOマリンスタジアムで行われたが、谷川もセンターの守備から途中出場した。「ここ(ZOZOマリンスタジアム)でキャッチャーとして出たいというのは、外野を守っていて思いました」。ZOZOマリンのセンターで感じた捕手というポジションへの情熱。
もちろん外野で試合出場しているときには「キャッチャーに戻ったりというところは考えていないですね。外野のときは外野で集中してやっています」と外野の守備のことだけを考えている。
谷川はまだプロ2年目の20歳。「いずれは(捕手に)戻るので、いろんなポジションを守れることは監督にもわかってもらっていると思います。そこはしっかり守っているポジションは責任を持ってやりたいです」。今は試合に出場するために外野を守っているが、捕手に戻ったときに、必ずこの経験は生きてくるはず。なぜなら、前向きに外野というポジションに挑戦しているから。数年後、捕手・谷川が一軍で活躍した際、外野を守っていたときに凄かったよねとマリーンズファンの間で語り継がれるような外野の守備、強肩を披露してほしい。
取材・文=岩下雄太