「先を見据えた投球も悪くないけど…」
ロッテの佐々木朗希投手は10日、本拠地でのソフトバンク戦に先発し6回10三振3失点と力投したが、自身2連敗で今季3敗目(6勝3敗)を喫した。
失点したのは2回だけだった。イニング先頭の柳田悠岐にカウント1-1から3球目のカーブを右翼席に運ばれると、その後はストレートを痛打されピンチを招き、連続スクイズで2失点。打線の援護に恵まれなかったという側面もあるが、3回以降が危なげない内容だっただけに、先制点を献上した2回の投球が悔やまれた。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の五十嵐亮太さんは、柳田にスタンドまで運ばれた変化球「カーブ」の使い所に注目。
五十嵐さんは、「(先制弾を浴びた)この辺でバッテリーはカーブはあんまり使わないほうがいいんじゃないかなと気付いて、その後から真っ直ぐとフォークで抑え始めた」と松川虎生と佐々木の若きバッテリーが見せた配球の変化を振り返り、「最初はいろんな球種をバランスよく織り交ぜて抑えにいっていたんですよ。でもそれよりも本来のスタイルでいって、徐々に変えていった方がいいんじゃないかなと思う試合だった」と指摘した。
これまで同様、立ち上がりは力で抑え込みにいくのか、それとも変化球で幅を持たせる新スタイルを探るのか…。
五十嵐さんは「ある程度カーブを多く使って、その先を見据えたピッチングを考えるのも悪くないと思うんですけど、まだ(そういうスタイルに)いかなくてもいいんじゃないのかなと感じましたね」と締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』