「素晴らしい投手になると思います」
ヤクルトはホームで中日に完敗。
22日の試合はドラフト1位ルーキーの山下輝がプロ初登板・初先発。5回途中2失点と粘りの投球を見せたが、打線の援護なく黒星を喫した。
立ち上がり、いきなり岡林勇希と大島洋平に連打を浴びてピンチを迎えたが、つづく阿部寿樹を一ゴロ併殺に仕留めて二死。ダヤン・ビシエドは歩かせて一・三塁とするも、アリエル・マルティネスを遊ゴロに斬って無失点で切り抜ける。
さらに2回も安打と四球、3回も2本の安打を浴びながら、本塁は踏ませないまさに粘りの投球。4回も二死から二塁打を浴びてピンチを招きながら無失点と、走者を背負いながらスコアボードにゼロを並べていった。
ところが5回、一死から大島に四球を与えてしまうと、阿部にはレフトへ運ばれて一・二塁のピンチ。ビシエドの遊ゴロの間に二死一・三塁となると、マルティネスと高橋周平に連続適時打を浴びて2失点。5回途中、94球でマウンドを降りた。
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した齊藤明雄氏は、ドラ1左腕の投球について「粘り強く投げていたと思う」と評価。
一方で、「スライダーとカットボールは良かったんですが、そういったボールを活かしていくためにも、目線を変える縦の変化球がほしいかなと」というアドバイスも。
「縦に割れるカーブやフォークボールもあったかと思うんですが、いまひとつ落ちていなかった。その辺を習得してくれば、ピッチングも変わってくるかなと」と飛躍のポイントを挙げながら、「マウンド上で慌てる仕草もなく、落ち着いて投げていた。素晴らしい投手になると思います」と今後に期待を寄せた。
同じく番組に出演した池田親興氏も、「大変な時期の初登板ということで緊張もしていたと思うんですが、それを感じさせない姿でしたね」とし、初の一軍登板で序盤からピンチの連続でも動じなかったメンタル面を強調。
「投げることで課題が出たと思いますし、その中で粘り強い投球ができていた。今後が楽しみだなと思いますね」と、法政大の後輩へエールを送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』