広角に打てる打撃が魅力
ヤクルトの新入団選手発表会が6日、都内で行われ、ドラフト3位で入団した澤井廉(中京大)は、「42番というホームランを期待されるような番号をいただいた。それに似合うような成績を残して、これが澤井の番号だと言ってもらえるようにしていきたい」と、真新しいユニフォームに袖を通し、抱負を語った。
さらに「インパクトの強さを生かして広角に打てるように、そういうプレーをしていきたい」と、180センチ98キロの恵まれた体格を生かして一軍の舞台で活躍を目指す。
目標とする選手には村上宗隆を挙げる。史上最年少での三冠王とシーズン56号を達成した村上を目標に、数字については「56本、57本を打っていきたい」と、意気込みを語った。
澤井の目に映る村上の一番のすごさについては、「シンプルなスイング軌道から広角に飛距離を出せるところ」とコメント。自身も広角に打ち分ける打撃が持ち味だが、「今まであった技術をプラスして力がついて飛ぶようになった。まだまだ自分も伸びしろを感じていますし、成長途中だなと思っています」と話した。
「プロの世界だとやっぱり速い球やキレが違うと思う。結果ああいうスイングになっていると思う」と、1学年上の村上の打撃を参考に、将来は村上と共にクリーンアップを打つことも期待される。
まだまだ成長過程の22歳が、スワローズの期待の星として輝く。
取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)