【東京六大学野球・春季リーグ戦】
◯ 明大 3 - 0 法大 ●
<1日・神宮>
明大の今秋ドラフト候補・村田賢一投手(4年・春日部共栄)が5安打完封で今季初白星を挙げた。法大に2連勝し、勝ち点3で単独首位に立った。
エースの貫禄を見せた。伸びのある直球と多彩な変化球を駆使し、5回まではパーフェクト投球。6回以降は走者を背負っても、落ち着いたマウンド捌きを披露。8回は先頭の中津に右前安打を浴びたが、続く内海壮を外角へ変化球を投じて三ゴロ併殺に打ち取った。「狙った通り。練習試合からああいうのを狙って投げている。だいたいこの辺に投げればゴロを打ってくれるだろうなというのは分かっていたので、それを実践できた」と胸を張った。
1点リードで迎えた最終回。一死二塁から8番・小島大河捕手(2年・東海大相模)のタイムリー二塁打でようやく追加点を挙げると、なおも一死一・三塁では村田が左犠飛を放ち、自らのバットで3点目を奪い「最後やってやろうという法政さんの気持ちを少し遠ざけるような点の取り方だったので、自分としては本当に嬉しかった」と笑みを浮かべた。
この日の試合前まで村田は4登板のうち3試合に先発しており、計22イニングを投げて、援護点はわずか1点。打線の援護に恵まれない展開が続いていたが、この日は初回一死二塁から、3番・宗山塁内野手(3年・広陵)の右前適時打で先制に成功。右腕が投げた試合では、4月8日の東大との開幕戦以来の先取点をもぎ取り「少しですけど気楽に投げられた」と背番号11。2回以降は最終回まで追加点が出なかったが、気持ちを切らすことはなかった。
今季初勝利を完封で飾り、リーグ通算10勝目を挙げたエースは「満点です。打線の方はだんだん調子が上がってきて、10勝つくなら今日だろうなと思っていた。助けて助けられてという中で、こういうピッチングができたので、今日は両方噛み合って取れた勝ち」と勝利をかみしめた。
明大は第3週を終え、4勝1敗1分けで同率2位と並んでいた法大に連勝し、勝ち点3で単独首位に立った。田中武宏監督は「初回いい形で先制点が取れて、いつも村田の時に打線の方が取ってやろうという気持ちはすごく強く感じるんですけど、今回の勝ちやっとつきましたので。残りの2カード、しっかりとチーム全体として戦ってくれると思います」とリーグ3連覇へ気を引き締めた。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
◯ 明大 3 - 0 法大 ●
<1日・神宮>
明大の今秋ドラフト候補・村田賢一投手(4年・春日部共栄)が5安打完封で今季初白星を挙げた。法大に2連勝し、勝ち点3で単独首位に立った。
エースの貫禄を見せた。伸びのある直球と多彩な変化球を駆使し、5回まではパーフェクト投球。6回以降は走者を背負っても、落ち着いたマウンド捌きを披露。8回は先頭の中津に右前安打を浴びたが、続く内海壮を外角へ変化球を投じて三ゴロ併殺に打ち取った。「狙った通り。練習試合からああいうのを狙って投げている。だいたいこの辺に投げればゴロを打ってくれるだろうなというのは分かっていたので、それを実践できた」と胸を張った。
1点リードで迎えた最終回。一死二塁から8番・小島大河捕手(2年・東海大相模)のタイムリー二塁打でようやく追加点を挙げると、なおも一死一・三塁では村田が左犠飛を放ち、自らのバットで3点目を奪い「最後やってやろうという法政さんの気持ちを少し遠ざけるような点の取り方だったので、自分としては本当に嬉しかった」と笑みを浮かべた。
この日の試合前まで村田は4登板のうち3試合に先発しており、計22イニングを投げて、援護点はわずか1点。打線の援護に恵まれない展開が続いていたが、この日は初回一死二塁から、3番・宗山塁内野手(3年・広陵)の右前適時打で先制に成功。右腕が投げた試合では、4月8日の東大との開幕戦以来の先取点をもぎ取り「少しですけど気楽に投げられた」と背番号11。2回以降は最終回まで追加点が出なかったが、気持ちを切らすことはなかった。
今季初勝利を完封で飾り、リーグ通算10勝目を挙げたエースは「満点です。打線の方はだんだん調子が上がってきて、10勝つくなら今日だろうなと思っていた。助けて助けられてという中で、こういうピッチングができたので、今日は両方噛み合って取れた勝ち」と勝利をかみしめた。
明大は第3週を終え、4勝1敗1分けで同率2位と並んでいた法大に連勝し、勝ち点3で単独首位に立った。田中武宏監督は「初回いい形で先制点が取れて、いつも村田の時に打線の方が取ってやろうという気持ちはすごく強く感じるんですけど、今回の勝ちやっとつきましたので。残りの2カード、しっかりとチーム全体として戦ってくれると思います」とリーグ3連覇へ気を引き締めた。
取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)