“打者として”決意の「タイ・カッブ型」バット
ロッテは29日、敵地でのソフトバンク戦に4-1で快勝。このカード連勝で早々に勝ち越しを決め、対ソフトバンク戦の連勝も「6」に伸ばした。
チームを勢いづけたのが、「9番・中堅」でスタメン出場した和田康士朗だ。0-0で迎えた3回表、一死走者なしから大関友久の2球目を弾き返すと、弾丸ライナーはそのままライトのテラス席へ。プロ6年目・通算192打席目にして嬉しいNPB初本塁打を放った。
足のスペシャリストのメモリアル弾は29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも取り上げられ、その中で今季から導入したという“タイカッブ型”のバットの話題に。今年は走力だけでなく“打者として”も貢献すべく、試行錯誤してきたことが伝えられた。
“タイ・カッブ型”とは、メジャーのレジェンドの名前を取ったバットの形式で、グリップの部分がなだらかで太くなっているのが特徴。グリップエンドに重量感が出るため、よりコンパクトに振り切りやすいという効果がある。
解説者の坂口智隆氏は「振り抜きをよくしたいということですよね。僕は使っていなかったですが、これから何種類も出てくるんだろうなと思います」と一般的なものとは異なるバットに注目。
また、大矢明彦氏は「他人のバットを使うというのも、結構いろいろな発見があるんですよ。それを自分の中で合わせていって、自分のものにしていくことが大事」と語り、様々なバットを試すことで新たな発見があるというのを自身の経験も踏まえながら強調した。
今季も44試合の出場で打率.179と打撃改造は道半ばとなっているが、この一発をキッカケに開花に繋げることができるか。
ロッテに新たな風を吹き込む存在として、和田の足はもちろんバッティングにも注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』