同点機にあと1本が出ず…
広島は阪神に敗れ首位攻防戦を未勝利で終えた。
1点を追う6回、二死二塁から菊池涼介のタイムリーで同点に追いつくも、直後に先発の大瀬良大地が阪神の森下翔太に2ランを被弾。さらに二死三塁でノイジーに内野安打を許しこの回3失点を喫した。8回に1点を返し、一死二・三塁と同点のチャンスを作ったが、菊池涼介が二飛、秋山翔吾が遊飛に倒れ相手の救援陣を打ち崩せなかった。
30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志氏は、広島の8回の同点機にあと1本出なかった場面を振り返って、「(初球を打った)菊池は後悔したと思いますよ。ほぼ真ん中のスライダーで甘いんですけどタイミングが合っていなかった。やっぱり、タイミングが合わないときっちり打ち返すことはできませんので」と語り、「秋山も島本(浩也)の内側に食い込んでくる球を意識して最後は腰が引けてしまった」と解説した。
首位攻防戦で1分2敗に終わった広島については「一つも勝てなかったのはちょっと残念でしたね。一つは勝ちたかった」と3連戦を総括し、「まだまだ50試合以上残っているので本当の勝負はまだまだ先。そこまではとにかく(ゲーム差を話されないように)いけばいいわけですよ」と見解を示した。
番組に出演した五十嵐亮太氏も「阪神はもちろんいい野球やってるんですけど、じゃあ広島がそうじゃないかと言ったら、そういう訳でもないんですよ。今日の試合を見ていてもいい形は作るんですけど1本が出なかったというところで流れが悪くなるとか嫌な雰囲気になる試合ではないと思います」と同調し、今後に期待を寄せた。
7月は10連勝を記録するなど13勝8敗と勝ち越した広島。8月は阪神との対戦は3試合のみだが、3位・DeNAとは6試合、4位・巨人とは9試合予定されており、首位を追走するためにも負けられない戦いが続く。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』