安田「悔しさはもちろんあるシーズン」
ロッテは6日、ZOZOマリンスタジアムで秋季練習を行った。
安田はプロ6年目の今季、20年以来自身2度目の規定打席に到達し、打率.238、9本塁打、43打点の成績を残した。クライマックスシリーズ進出へ絶対に負けが許されないシーズン最終戦となった10月10日の楽天戦ではシーズン自己最多タイとなる第9号ソロを放てば、CSではソフトバンクとの第1戦で2安打2打点、3戦目には途中出場してサヨナラ打を含む2安打、オリックスとのファイナルステージでも第2戦に2安打3打点と勝負強さを発揮した。
良い形でシーズンを終えたが、この1年は「やれたところもありますし、課題も多く残ったシーズンにはなったので、悔しさはもちろんあるシーズンでした」と振り返った。秋季練習では「体の強さと心肺機能、1年間戦っていく中の体力の強さの強度を上げながら、そこをやっています」と明かした。
来季でプロ7年目。後輩選手も増えてきた。「本当に後輩もたくさんできましたし、僕も若手と呼ばれる年齢ではなくなってきてはいると思う。内野手も比較的真ん中らへんになってきているので、もっともっとチームを引っ張っていけるようにと思います」。
来季に向けては「チームを引っ張っていて、1年間のトータルで結果を残して頑張っていけたらなと思っています」と意気込んだ。
美馬「レベルアップできるように」
美馬学は秋季練習でのチーム練習に参加していないが、この日はZOZOマリンスタジアムで練習を行いキャッチボール、ランニングなどで汗を流した。
昨季は移籍後2度目となる2桁10勝をマークしたが、移籍4年目の今季は18試合・98回1/3を投げて、3勝9敗、防御率4.76に終わり、「苦しいシーズンでした」と振り返った。
この秋は「後半は調子が良くなってきたので、その調子を維持できるように、それ以上にレベルアップできるようにと思ってやっています」と誓う。なお、9・10月は5試合・28回1/3を投げ、2勝2敗、防御率は3.18だった。
調子が良くなってきた理由については「純粋に体の調子が良くなってきたという感じですね。前半は本当に体が全然良くなかったので、それが良くなってきて、動くようになってきてトレーニングもしっかりできるようになってきて良くなってきたのかなという感じです」と説明した。
小島和哉、種市篤暉、佐々木朗希といった若手先発陣が増えてきた中で、来年9月で38歳となるベテランの活躍も必要不可欠。来季に向け「今年はずっと迷惑をかけてばかりだったので、本当に最初からしっかりチームに貢献できるように頑張りたいと思います」と語った。
取材・文=岩下雄太