DOCK式トレーニング打ち上げ
DeNAは横須賀の球団施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」と、隣接する横須賀スタジアムで行っていた秋季トレーニングを18日に打ち上げ。午後には山本祐大の「来年は優勝しましょう」の掛け声の後、恒例の手締めで2023年シーズンを締めくくった。
全体でのチームプレーなどの練習は春季キャンプで行うとし、この期間は個のレベルアップを重要視。投手も野手も班分けされた中で、一軍二軍のコーチも隔たりなく指導に当たる“DOCK式”のトレーニングを初めて採用した。
三浦監督は「しっかりと練習できたと思いますし、目的であった個々に特化して怪我なくできたと思います」と第一声。「みんな元気にやってましたよ。意識の高さは選手によって違いましたけど、この期間に何をしないといけないかというのは明確に取り組んでくれましたし、コーチも重点的にやってくれたと思います」と満足げな表情を浮かべた。
しかし「だたここがゴールではないですから、これをこれからのオフシーズン、自主トレに向けて継続してやっていかないと意味がないですからね。これからです」とピシャリ。「やってきたことを春のキャンプ、最終的にはシーズンに繋げなければ意味がないですから。12月からポストシーズンに入る訳ですから、そこは自分たちでやるしかないので、ブレずに過ごしてくれたらいいと思います」と選手たちの取り組みに期待した。
また「このオフのためにコーチがいなくても課題をしっかり持ってやるために、指導時間を決めてやってます」と昨年に引き続き、選手の自主性の向上のため、合宿性の“キャンプ"から“トレーニング"に切り替えている。今年もコーチの指導は15時以降は禁止と徹底し、それ以降は選手が自ら考えて動くことに重点を置いている。
それの取り組みに「自分たちで考えて、手締めの後も各人の課題に取り組んでいる選手もいますし、ウエイト場でやっている選手もいます。夕食食べてから室内で打ち込んでいる選手もいると聞いています」と成果も現れていると明言した。
このトレーニングの点数については「まだわからない」とした指揮官。来年の秋にはこの時期に蒔いた種が大きく実り、100点の練習だったと振り返られる日を待ち望む。
取材・文=萩原孝弘