今季の二軍OPSは.872、覚醒した竜・細川に続け!
12月8日に第2回の現役ドラフトが行われ、ヤクルトは梅野雄吾投手(24)が中日へ移籍し、巨人の北村拓己内野手(28)を新たに獲得した。
北村は巨人を通じ、「ジャイアンツでは素晴らしい監督やコーチ、チームメイトに恵まれ、かけがえのない時間を過ごさせていただきました。そして何より、いつも温かい声援をいただいたファンの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。お世話になったジャイアンツに恩返しができるよう、また、これからお世話になる東京ヤクルトスワローズの力になれるよう、一生懸命頑張ります。引き続き応援をよろしくお願いします」とコメント。プロ7年目を新天地で迎えることになった。
理に適った“補強”だ。ヤクルトは今季、球団初のリーグ3連覇を狙ったものの借金26の5位。主力の不調や離脱が響き自慢の攻撃陣が振るわず、チーム得点数は2022年の619点から今季は534点へ減少した。
内野陣はリーグ連覇を果たした2022年に続き、一塁・オスナ、二塁・山田、三塁・村上、遊撃・長岡と盤石のレギュラー陣に見えたが、オスナ以外は前年から打撃成績が軒並み悪化。中でも山田は前年から低調なパフォーマンスが続いており、長岡は守備面での貢献度は高いものの、打撃面ではシーズンを通して苦しみ続けた。
二遊間の控えには宮本、武岡、元山らがいるものの、彼らはみな左打ち。内野の全ポジションを守れ、長打力もある右打者の北村拓は補強ポイントに合致する。
今季の一軍成績は27試合の出場で打率.206、0本塁打、0打点に終わったが、二軍戦では打率.305、3本塁打、24打点、OPS.872の好成績。選球眼の良さも魅力で、二軍では昨季も8本塁打&OPS.780をマークしている。
一軍の壁にぶち当たっている現状だが、現役ドラフトでは第1回の成功例である細川(中日)も、DeNA時代は二軍で好成績を残しながらも一軍では結果を残せないシーズンが続いていたが、移籍を機に大ブレイクした。
北村拓も今回の移籍が、飛躍のきっかけになる可能性を多いに秘める。今シーズン軒並み苦しんだヤクルトレギュラー陣を脅かす起爆剤になれるか注目だ。