「今年こそはしっかり開幕からやっていきたい」
3年目の右腕・深澤鳳介が予定の3回をパーフェクトピッチングを披露した。1-1のタイスコアの3回にマウンドに上がり、小気味良いピッチングでロッテ打線を翻弄。3回をわずか36球、奪三振はないものの、安定した投球でスタンドを沸かせた。
投球を終えた深澤は「この時期はまず結果を出すことを求められていると思うので、それができたことは良かったと思います」としながらも「全体的には良くなかったです。高さや抜け球もあったので、そこは課題かなと思います」と辛口自己評価。サイドハンドということもあり、左の多いロッテ打線を封じられたことにも「しっかり位のコースのラインが課題でしたが、抜けていたこともあったので…」と決して満足していない様子だった。これからは「シーズンで抑えることが大事だと思う」とし「開幕ローテーションに入れればいいなと思っています。去年から一軍で投げたい気持ちはあったんですが投げられなかったので、今年こそはしっかり開幕からやっていきたいと思います。一年間去年ファームで守ってきたローテーションを、今年は一軍でやっていきたい」と高い目標をキッパリ掲げた。
三浦監督も「ボール先行した部分はありましたけれども、その後はきちんとカウントを整えてしっかりとピッチングできていた」とし「2ボールのあとでもこのボールでストライクを取ってカウントを整えるという作業ができていた。カウントを整えられる自信を持っている」とコントロールで苦しまないスタイルを評価。続けて「本人は手応えを感じていると思うので、これから打者の状態の上がってきますからその兼ね合いもありますけれども、今のところ良いアピールを続けていってくれています」と目を細めた。
「ライバル」と公言する小園健太と同期の高卒の3年目右腕。コントロールと「マウンドに上ったら緊張しない」と宣言する強心臓を武器に、ローテーション争いに名乗りを上げる。
取材・文=萩原孝弘