「僕も若手ではないのでやれることをしっかりやってチームのためにどういう場面で意識しながら投げていけたらなと思います」。
ロッテの東妻勇輔は春季キャンプ中、このように話していたが、2月の練習試合から9試合・10イニングを投げ、5被安打、5奪三振、4与四球、無失点と開幕一軍に向けアピールを続けている。
昨季36試合に登板し、自己最多の11ホールドをマークしたが、秋季練習から“クイックで投げた時の平均球速を上げること”、“フォークの安定感を増すこと”、“左打者の内に食い込むボールを作ること”、この3つを課題に掲げて取り組んできた。
12月、1月の自主トレ期間では「できたことと、できなかったこともあったんですけど、一番重点に置いたところに成果は出たので、後は実戦でどれだけ投げられるかどうか、そこだけですね」と、春季キャンプに向け万全の準備。
その中でも自主トレ期間中、重点に置いてきたのは「内に食い込むボール、カットボール。それをずっと練習していたので、ある程度形になったのは自信になった」と手応え。
春季キャンプでも2月9日のライブBPでは、「右、左打者にもカットの使い方、メインは左にしたいんですけど、抜けていくボールじゃなくて、しっかり指のかかった引っかけのボールだった。ミスする方向としてもそっちの方がいいのかなと。外抜けしちゃうとそれが痛打されるので、内に食い込むボールもそっちの方がいいのかなと。ミスの仕方もそっちの方が、あとは修正度をどうやってできるかだと思います」と課題点がありながらも、収穫もあった。
フォークについても同日のライブBPでは「今日は良かったですね。高さを間違えていなかったので、全部ゴロになりましたし、空振りは取れていないですけど、球種を交えて行ったら空振りも取れると思うので、いい高さには投げられたかなと思います」と好感触を得た。
2月9日時点ではライブBP全体を通して、「今日もBPですけど、全部ゴロアウト、ヒットでもゴロヒット、フライがあまりなかったので、下に潜られていないというところで自分の良さが出ていると思う。もっと精度良くキレ良く投げられれば、空振りも出てくると思うので、それは良かったかなと思います」と納得のいく投球ができた。
そして、練習試合、オープン戦ではここまで無失点投球を継続している。実戦が始まってから「しっかり左の内にはカットをしっかり投げきれていて、デッドボールを当ててしまう場面もありますけど、それはそれで真ん中に入って打たれるよりかは、引っ掛けている方がいいミスだと思うので、取り組んでいることはいい方向に向かっています」と、昨秋から課題を持ってやってきたことがここまで出せている。
特に2月20日の楽天との練習試合、3-2の4回二死一塁で堀内謙伍を1ボール1ストライクから3球目のインコース136キロカットボールで一塁ゴロに打ち取った投球は、秋から取り組んできた成果が出せたようにも見える。
「良いんですけど、まだボールが弱いので、もっと詰まって欲しいというか、真っ直ぐだと思って打ちにきて詰まって欲しい。変化球という感じで打たれるので、まだ改善の余地はあるのかなと思っています。いい感じではきているんですけど、めちゃくちゃいいなというボールが1球もない。そこはまだどう取り組もうか、改善しようか模索中です」。
実戦でしっかり試すことを試して、シーズン開幕を迎えたいのだろうかーー。
「結局、シーズン入って使えるボールにならないと意味がない。今のうちにどんどん投げていって、反応を見ながら使えるかというのを見ながら、やっていこうかなと思っています」。
開幕まで2週間を切った。「自分のスタイルはほぼこの形でしか行けないと思うので、その形で結果を出せるようにするのと、持ち味をしっかり出しながらやっていければいいのかなと思います」。プロ6年目で初の開幕一軍に向けて、手が届きそうなところまで来ている。
取材・文=岩下雄太
ロッテの東妻勇輔は春季キャンプ中、このように話していたが、2月の練習試合から9試合・10イニングを投げ、5被安打、5奪三振、4与四球、無失点と開幕一軍に向けアピールを続けている。
昨季36試合に登板し、自己最多の11ホールドをマークしたが、秋季練習から“クイックで投げた時の平均球速を上げること”、“フォークの安定感を増すこと”、“左打者の内に食い込むボールを作ること”、この3つを課題に掲げて取り組んできた。
12月、1月の自主トレ期間では「できたことと、できなかったこともあったんですけど、一番重点に置いたところに成果は出たので、後は実戦でどれだけ投げられるかどうか、そこだけですね」と、春季キャンプに向け万全の準備。
その中でも自主トレ期間中、重点に置いてきたのは「内に食い込むボール、カットボール。それをずっと練習していたので、ある程度形になったのは自信になった」と手応え。
春季キャンプでも2月9日のライブBPでは、「右、左打者にもカットの使い方、メインは左にしたいんですけど、抜けていくボールじゃなくて、しっかり指のかかった引っかけのボールだった。ミスする方向としてもそっちの方がいいのかなと。外抜けしちゃうとそれが痛打されるので、内に食い込むボールもそっちの方がいいのかなと。ミスの仕方もそっちの方が、あとは修正度をどうやってできるかだと思います」と課題点がありながらも、収穫もあった。
フォークについても同日のライブBPでは「今日は良かったですね。高さを間違えていなかったので、全部ゴロになりましたし、空振りは取れていないですけど、球種を交えて行ったら空振りも取れると思うので、いい高さには投げられたかなと思います」と好感触を得た。
2月9日時点ではライブBP全体を通して、「今日もBPですけど、全部ゴロアウト、ヒットでもゴロヒット、フライがあまりなかったので、下に潜られていないというところで自分の良さが出ていると思う。もっと精度良くキレ良く投げられれば、空振りも出てくると思うので、それは良かったかなと思います」と納得のいく投球ができた。
そして、練習試合、オープン戦ではここまで無失点投球を継続している。実戦が始まってから「しっかり左の内にはカットをしっかり投げきれていて、デッドボールを当ててしまう場面もありますけど、それはそれで真ん中に入って打たれるよりかは、引っ掛けている方がいいミスだと思うので、取り組んでいることはいい方向に向かっています」と、昨秋から課題を持ってやってきたことがここまで出せている。
特に2月20日の楽天との練習試合、3-2の4回二死一塁で堀内謙伍を1ボール1ストライクから3球目のインコース136キロカットボールで一塁ゴロに打ち取った投球は、秋から取り組んできた成果が出せたようにも見える。
「良いんですけど、まだボールが弱いので、もっと詰まって欲しいというか、真っ直ぐだと思って打ちにきて詰まって欲しい。変化球という感じで打たれるので、まだ改善の余地はあるのかなと思っています。いい感じではきているんですけど、めちゃくちゃいいなというボールが1球もない。そこはまだどう取り組もうか、改善しようか模索中です」。
実戦でしっかり試すことを試して、シーズン開幕を迎えたいのだろうかーー。
「結局、シーズン入って使えるボールにならないと意味がない。今のうちにどんどん投げていって、反応を見ながら使えるかというのを見ながら、やっていこうかなと思っています」。
開幕まで2週間を切った。「自分のスタイルはほぼこの形でしか行けないと思うので、その形で結果を出せるようにするのと、持ち味をしっかり出しながらやっていければいいのかなと思います」。プロ6年目で初の開幕一軍に向けて、手が届きそうなところまで来ている。
取材・文=岩下雄太