「僕は西川選手がいいと思うんですよ」
ヤクルトは21日、本拠地でのDeNA戦に0-7で敗戦。これで先週から続いて3連敗を喫したほか、5位の中日とも「0.5」ゲーム差に離されてしまった。
塩見泰隆に代わって奮闘していた丸山和郁も欠場したこの日のヤクルト。さらなる新1番として6年目の濱田太貴を抜擢して臨むも、打線が相手先発のアンソニー・ケイに翻弄されて思うように走者が進められない。
さらに先発の小川泰弘も2被弾を含む5回4失点の内容で降板すると、8回にはさらに3点を追加されて一方的な展開になってしまう。連敗ストップへ意地を見せたかったが、最後はドミンゴ・サンタナが二ゴロに倒れて試合終了。打っては散発4安打・1四球に守っては11安打7得点を奪われる内容となった。
開幕から負傷者が続出しているヤクルトだが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた高木豊氏は「丸山がベンチ外で、1番バッターがなかなか決まらない」と切り込み隊長の不在を話題に挙げた。
絶好調のサンタナに主砲の村上宗隆などのクリーンナップが控えているだけに高木氏は「ヤクルトの1番って僕は大事だと思うんですよ」と強調すると、これには同じく出演したヤクルトOBの坂口智隆氏も「そうですね。軸はしっかりしているだけに……」とコメント。
ポイントゲッターに繋げるキーマンの存在が見当たらない現状に対してもどかしさをうかがわせた一方で、坂口氏は代案として「僕は西川(遥輝)選手がいいと思うんですよ」と新戦力の名前を口にした。
今季は主にスタメンと途中出場両方をこなしている32歳について、坂口氏は「体の状態とかもあるんでしょうけど、いたら嫌なのかなって感じはします。フルカウントにすぐ持っていけるバッターなので、1番の役割がヒットだけでは無いという事に関しては、西川選手が今のメンバーの中ではいいのかな」と語り、そのスピードといやらしい打撃を踏まえて西川を猛プッシュした。
西川はここまで打率.220(91-20)の数字に落ち着いているが、日本ハム優勝時の不動の切り込み隊長を務めた経験に盗塁王を4度獲得した走塁技術は本物。ヤクルトを悩ます“1番不在問題”解決へ、3球団を渡り歩いてきたスピードスターに賭けるのも手かもしれない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』