気迫のダイビングキャッチ
中日が巨人に逆転勝ち。4連敗後引き分けを挟んでの連勝となり、借金を3に減らした。この日は先発した小笠原慎之介の闘志が、中日に勝利を呼び込んだ。
ピッチングでは立ち上がりに丸佳浩に先頭打者ホームランを浴び、3回にも岡本和真の犠牲フライで2点を献上するも、5回には無死一塁で吉川尚輝のセーフティーバントが小飛球となると、小笠原は迷わずダイビングキャッチ。胸を強打しながらも後続を断つ気迫のプレーで味方を鼓舞した。すると打線も奮起し、6回には二死から連続四球でチャンスを拡大すると、細川成也とオルランド・カリステの連打で一気に逆転。44イニングぶりの援護を得た小笠原は6回まで投げ切り、チームの勝利に貢献した。
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満氏は「小笠原投手、なかなか援護点がないって話は先週もしたんですけども、今日はしっかり援護してもらっての逆転勝ちです」と無援護続きの左腕の勝利にホッとした表情。解説として出演した齊藤明雄氏は、ファインプレーや自ら安打も放ったことにも触れつつ「バントでのダイビングキャッチ、自分の打席ではヒットで塁に出る。『野手よ打ってくれ。俺こんなに頑張ってんだよ。頼むよ!』っていう感じの気持ちが出ていた今日のゲームじゃないかなと思いますよね」と心中を察すると、真中氏も「伝わりましたよね。気持ちが」と野手の発奮につながったと説いていた。
防御率1.81ながら4月9日ぶりの2勝目でやっと両目が開いた左腕。このゲームを機会に、勝ち星を増やしていきたいところだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』