池田氏「コースに綺麗に投げ、野手陣を含め皆で作り上げていった」NPB史上90人目の快挙!
広島・大瀬良大地が7日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成した。
大瀬良は初回に三者凡退で上々の立ち上がりを見せると、2回二死から中村奨吾に対し四球で出塁を許すも、続く安田尚憲を遊ゴロに打ち取った。3回から5回も3人で片付け、6回一死から代打池田来翔に四球を出すも、友杉篤輝を遊併殺に仕留めた。4回と6回に援護点をもらった大瀬良は、8回に中村へ2度目の四球を許すも後続を抑え、ノーヒットノーランを目指し4-0の9回のマウンドへ。二死から角中勝也・髙部瑛斗に二者連続で四球を与え、この日初めて得点圏に走者を背負ったが、ポランコを右飛に打ち取り、NPB史上90人目・球団では前田健太以来12年振り5人目となるノーヒットノーランを達成した。
大瀬良は9回129球・2奪三振5四球の熱投。打者一人一人を丁寧に打ち取る投球に、7日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも称賛の声が相次いだ。
池田親興氏は、大瀬良のこの日の投球について「淡々と投げていたが、9回二死になって、初めて打ち取ろうとする気持ちや悔しさが見えた」と語り「近年は速い球で打ち取る投手が多い中、コントロール良く、緩急もつけてコースに綺麗に投げていくという投球で、野手陣を含め皆で作り上げていったノーヒットノーランに感じた」と絶賛した。
谷繫元信氏は、今季の大瀬良の投球を「昨季に比べて、イメージチェンジをした。昨季はもう少し直球で押すような感じだったが、今季はストライクゾーンの中で少しずつ球を動かして投げている、それがこの日は上手くはまった」と分析。大矢明彦氏も「カットボールやツーシームを中心に、たまに直球が混ざっていた」と投球内容を振り返った。
さらに大矢氏は「四球もあったが、打たせてアウトを取っていった」と評価し、「見ていて安定感はあるが、中盤以降は守っている野手がどきどきしただろうな」と野手陣にも注目。谷繫氏も「捕手としては、無安打が続くなか終盤にカウントが悪くなると、もう四球でいいやと思う。8回・9回の3四球は、少し意識していただろうなという感じがする」と、女房役として支えた會澤翼の意図を推察。「上手く大瀬良の良い所を引き出した」と褒めると、大矢氏も「イニングの先頭打者を、早め早めに打ち取りに行っていたのが、大瀬良を助けたと思う」と好リードを称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』