狗鷲打線の切り込み隊長に覚醒
楽天は8日、敵地での中日戦に7-2で快勝。「1番・右翼」でスタメン出場した小郷裕哉は4号満塁本塁打を放つ活躍だった。
5日の阪神戦でも9回二死から逆転本塁打を放つなど好調を維持している小郷。4連勝で迎えたこの日は2回、2点を先制された直後に打線が繋がり同点に追いつきなおも満塁の場面で打席に向かう。
初回は相手先発ウンベルト・メヒアの直球に左飛に倒れていたものの、ここでは2球目のひざ元に食い込んでくるスライダーを強振し、勝ち越しの満塁本塁打を放った。
4点のリードを得た楽天は、その後も着実に点差を広げると、先発の古謝樹も6回2失点の内容でプロ初勝利をマークした。投打が噛み合い5連勝を飾った楽天だが、好調の大きな要因として同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した笘篠賢治氏は「やっぱり1番に小郷を据えた、このオーダーがハマっているんですよ」と切り込み隊長に注目した。
開幕直後は3番などでポイントゲッターとしての役割に比重が置かれていたものの、笘篠氏は続けて「ここから始まって、2番の村林もいい繋ぎを見せるんですよね。それで、島内が少し調子が悪い所で、力のある辰己を3番にしている」と語り、大きな効果として「打線の繋がりを産むし、ダブルプレーが少ないんですよ」と上位打線の繋がりが劇的に改善されたと分析した。
今季で大卒6年目の小郷は、開幕からここまで打率.281(リーグ4位)、64安打(リーグ2位)、14盗塁(リーグ2位)と主要各部門で好成績を残している他、打点21もチーム内では浅村栄斗に次ぐ2番目の数字を残している。
高いレベルで切り込み隊長×ポイントゲッターの役割を全うする外野手は、チームを上位進出へ導けるか。好調楽天不動のリードオフマンに今後も注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』