二死から4連打の苦しい立ち上がりに野村氏「小笠原クラスなら何とかしなければ」
3連勝とカード勝ち越しを狙う中日は12日、日本ハムとのカード2戦目で0-7と完敗した。中日先発は、今季防御率1.73と抜群の安定感を誇る小笠原慎之介。しかし小笠原は初回、二死から3番水谷瞬と4番マルティネスの連続安打で一・二塁のピンチを招くと、5番田宮裕涼に先制の適時打を許す。さらに6番万波中正に第8号3ランを浴び、4失点と苦しい立ち上がりとなった。その後は無失点で投球を続けたが、7回は1番郡司裕也に第6号ソロを打たれた後、水谷の打球が足に当たるアクシデントも重なり、7回途中・10安打5失点でマウンドを降りた。
4・5月は9試合先発でQS率100%と好投を続けていた小笠原。まさかの乱調に12日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも苦言が相次いだ。
野村弘樹氏は「調子は決して良い方ではなかったかもしれないが、とにかく初回だけだった。田宮の安打まではしょうがないが、万波の内角直球が中に入って打たれた本塁打は防げた」と指摘。「二死からの四連打は、小笠原クラスの投手なら何とかしなければならなかった。初回は反省だと思う」と苦言を呈した。
館山昌平氏は「立ち上がりは難しいが、四球ありきで攻めていく場面も必要だったと思う」と分析。特に「打順が5番、6番と下がっていく中で、万波にカウント1-2から長打を打たれてしまった所が、小笠原からしたら防げたのではないか」と打順を踏まえた上での慎重な投球を求めた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』