最大9つあった借金も完済
楽天は球団創設20年の節目で交流戦初優勝(13勝5敗)。就任1年目の今江監督にとっては初タイトルとなった。
楽天は5月25日の時点で今季ワーストの借金9と苦戦していたが、交流戦に入り5カード連続勝ち越しと白星を量産。6月14日からの広島戦に連敗し交流戦優勝の可能性を残すソフトバンクに並ばれたが、ソフトバンクがこの日の阪神戦に敗れ優勝が決まった。最大9つあった借金も完済し、今季通算成績は31勝31敗1分けの勝率5割。
16日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏は「シーズン当初、まったく調子が上がらず苦しんでいた楽天なんですが、交流戦に入りチームが変わったのかと思うくらいの大躍進。最大借金9つを(交流戦で)完済しましたからね」と驚きのV字回復を称賛。
解説者の齊藤明雄氏は「今江監督はシーズン当初、選手に遠慮していたと思うんですよ。調子の悪い選手を我慢して使っていたけど結果が出ない。交流戦の時、横浜スタジアムで話をして『大変だけど頑張るしかない』と言っていたんですけど、その時に調子の悪いバッターをベンチにおいて打線を変えてから強くなった。鈴木大地は本来は4番バッターではないですが、それを4番に据えて活躍したことは大きかったんじゃないですか。選手に遠慮しないで起用したことがよかったと思いましたね」と指揮官の“覚悟の采配”が復調につながったと指摘。
同番組に出演した解説者の笘篠賢治氏は「ピッチャー陣も頑張りましたよね。(交流戦の防御率)2.29。みんなでつないで1点を取りに行くという今の我々はこういう野球をしていかないと勝てないんだよということを交流戦で見せてくれたと思いますね」と、交流戦で指揮官が目指すスタイルを確立できたことも大きな要因との見解を示した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』