大雨何のその、復帰戦からエンジン全開!
ロッテは28日、本拠地でのオリックス戦に4-3で勝利。「1番・右翼」で今季初出場を飾った藤原恭大は、3打数1安打の活躍だった。
右ひざの骨折で開幕前に離脱していた藤原。リハビリを終え、2軍では20試合出場で打率.351(74-26)と猛アピールしていたが、交流戦後に満を持して合流した。
大雨の降りしきる中での復帰戦となったこの日は、初回は空振り三振、さらに続く2回も投ゴロに倒れたものの、5回に二死から低めに沈むスライダーを鋭く振り抜き右前へ今季初安打を記録。さらに守備でも7回に頓宮裕真が右中間に放った大飛球をフェンスに直撃しながら好捕し、随所で“らしさ”をアピールした。
7回に二死一・二塁となり、チャンスで打順が回ってきたタイミングでコールドゲームが宣告されたため適時打は次戦以降に持ち越しとなったものの、久々に姿を見せたロッテの背番号1には同日放送CSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏も「帰ってきましたね」と話題に。
開幕直前での負傷離脱だっただけに、出演した笘篠賢治氏も「怪我をしている時に自分の居場所が無くなるんじゃないかという不安に物凄い駆られるんですよ」と自身の経験を踏まえてリハビリ期間の苦悩を慮ると、「それで上に呼ばれて、結果をこう残して。今日だけじゃダメなんですけどね、とにかく自分の存在をアピールするというプレーを見せてくれた」とハングリー精神を称賛した。
また同じく出演した野村弘樹氏は7回の好捕を振り返ると、「足場関係無くね、思い切ったプレーって言うのがやっぱり気持ちいいですよね」とコメント。
踏みしめるたび水が染み出すほど雨を吸った芝の中、雨脚の強まった7回にも関係なく大飛球を処理してみせた守備力に積極性を高く評価した。
好調を維持する岡大海に、同じく故障から復活した髙部瑛斗など、外野のメンバーがある程度固定されていたロッテだが、この男の合流でついに布陣が完成されたか。今後の藤原へ、野村氏は最後に「これくらいはプレーできる選手なのでね、続けて欲しいと思いますね」とさらなる爆発に期待を寄せて締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』