「本当に素晴らしいと思います」
ロッテは28日、本拠地でのオリックス戦に4-3でコールド勝ち。先発した小島和哉は7回116球3失点の内容で、自身1ヶ月ぶりとなる5勝目(6敗)を手にした。
ここ数試合打ち込まれていた小島は、この日は初回から先制を許すも、続く2回を三者連続で見逃し三振に仕留めるなど悪天候にも負けずに丁寧な投球を続ける。
3点のリードを貰った3回に適時打と失策で1点差まで詰め寄られ、なおも二死二塁のピンチを背負ったものの、ここでレアンドロ・セデーニョを内角の直球を詰まらせ二飛に打ち取る。ここからギアをもう一段上げた小島はその後7回まで一人の走者も許さず、7回116球3失点、4安打・8三振・1四球でリードを守り続けた。
その後は裏の攻撃途中で降雨コールドが宣告されたため、7回ながら完投勝利を挙げた小島。久々に本来の投球を見せたロッテの左腕エースには、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた谷繁元信氏も「最近ちょっと序盤に結構点数を取られていたんですけど、今日はちゃんと頑張っていましたね」と開口一番称賛した。
またこの日は大雨の影響で試合開始も40分ほど遅延しただけに、谷繁氏は「先発の準備は変わるじゃないですか、おまけに小島は最近あまり良くなかったので、調整的にはやっぱ難しかったと思うんですよ」と語り、不調時にイレギュラーに見舞われる不運も乗り越えた小島を労った。
これには同じく出演した野村弘樹氏も「難しいと思いますよ」と同意すると、続けて「“この雨の中で試合やんのか”っていう中でもキャッチボールしていましたし、意外とこういう時って“今日は無理だろ”とか“中止だろう”って声もちらほら出るじゃないですか。そういう雑念を耳に入れるのも嫌だし、もう集中力を保っていた」と絶賛。
さらに「(中断中も)顔つきがしっかりしているし、先発ピッチャーは“いつでも行ける”っていう準備が本当に大変なんですよ。そんな中で今日も7回投げ切っているわけですから、本当に素晴らしいと思います」と重ねて賛辞を送り、その試合への向き合い方、淡々と結果を残す姿勢を高く評価した。
ここ数試合は少々不本意な結果となっていた小島だが、雨中の一戦で本来の感覚を取り戻したか。ロッテのローテーションの中心として、今後も小島の投球に注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』