得点圏に強いスーパーユーティリティ!
中日は30日、本拠地でのDeNA戦に3-0で勝利。「4番・中堅手」でスタメン出場したオルランド・カリステは4打数3安打1打点の活躍だった。
金曜のDeNAとのカード初戦から細川成也に代わり4番に入っているカリステ。この日は第1打席こそ遊ゴロに倒れたものの、続く4回の第2打席では二死から中安打を放つと、6回にはまたも二死から二安打でチャンスメークに躍動する。
チームは要所であと一本が出ず0-0の投手戦が繰り広げられていたが、それでも7回についに待望の先制点が入りなおも二死一・二塁で迎えた第4打席では低めのチェンジアップをさばき、ダメ押しの適時左二塁打をマークした。
その後は2投手の継投で逃げ切り勝利をおさめた中日だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では新4番として猛打賞を放ったカリステの活躍が話題に。
「5月はちょっと苦しんだんですけど(月間打率.212)……」と出演した館山昌平氏は切りだすと、続けて「この6月は月間打率3割超えで。なにより実は得点圏で5割なんですよね」と反則級の勝負強さに注目。
「やっぱり得点圏に強いというところで、得点能力を上げるために4番に据えたんじゃないかなと思いますね」と立浪監督の狙いを語り、見事に期待に応えたドミニカンを称えた。
開幕前に主砲として獲得された中田翔が不振で2軍調整を余儀なくされる中での抜擢なだけに、番組MCを務めた岩本勉氏も「中田抹消、もうカリステ頼みっていうところです」とカリステにかかる責任を語ると、これには同じく出演した大矢明彦氏も「そうですね、もう便利な選手でね、どこでも守るし、どの打順でも打つ」と類稀なユーティリティ性に熱視線を送る。
この日も試合途中で中堅から左翼にポジションを変更するなど、持ち味を存分に発揮したが、大矢氏はその中でも「1番いいのはとにかく一生懸命やって、走る事もそうですし、どこを守らされても文句を言わない。最初キャンプの時はショートにほかの外国人を取って使わない感じだったんですけど、我慢してここまで来たんでね。積極性、野球に対する姿勢は見習いたいな」と語り、器用なプレースタイルにナイスガイぶりを強く称賛した。
現在ヤクルトと同率5位に位置する中日だが、上位進出へ向け、頼れる男が再び本領を発揮している。頼れるクラッチヒッターとして活躍を続けるカリステから今後も目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』