今季初勝利が遠い山下に館山氏「昨年以上の投手になるためには…」
カード勝ち越しを狙うオリックスは30日、ロッテとの第3戦で0-7と完敗した。オリックス先発は、今季未だ白星がない山下舜平大。初回、内野安打と四死球で二死満塁のピンチを背負うと、上田希由翔に2点適時打を浴び先制を許す。さらに3回はソトとポランコの連続安打で無死一・二塁となり、続く上田の一ゴロで一塁走者をアウトにするが、山下のベースカバーが遅れ一死一・三塁。この場面で田村龍弘に犠飛を決められ、山下は3回3失点で自己最短KOとなった。
30日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』の解説・館山昌平氏は山下に対して「能力が高いだけに、期待してしまう。直球が強く角度も良い、魅力ある投手だが、素材の良さを生かしきれていない」と分析。この日の投球については「特に変化球が30球13球しかストライクを取れなかった。全体的には7割程度ストライクが取れているが、変化球が入らないことにより絞られてしまう。そうなると150km中盤の直球も、なかなか威力を発揮できない」と指摘した。
さらに3回のベースカバーの遅れに対しては「投手は、左側の打球は常にスタートを切らなければいけない。しかし一瞬打球を見てしまい、遊撃・紅林弘太郎が加減をして山下に投げていた。投球以外のところまで揃えていかないと、なかなか勝てる投手にはなれない」と苦言を呈し「昨季は状態が良くて勝つことができたが、昨年以上の投手になるためにはこういった所まで意識してやってほしい」と注文をつけた。
岩本勉氏は「助走をつけて遠投をすると、身のこなしでハッと気付くものがやってくる。今はこじんまりしすぎ」と助言を送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』