館山氏が「もう一歩早くいける」と指摘したベースカバーのポイントとは?
5連勝と波にのるパ・リーグ3位のオリックスは12日、4.5ゲーム差の2位・ロッテとのカード初戦を0-1で落とした。オリックス先発・曽谷龍平は3回まで無失点の投球を見せ、4回も二死走者なしで中村奨吾を左飛に打ち取ったかと思われたが、これを左翼・西川龍馬が落球。二死二塁とピンチを背負うと、続く髙部瑛斗の打球を一塁・頓宮裕真が処理するも曽谷のベースカバーが遅れセーフに。さらに曽谷の本塁への送球も乱れ、二塁走者が生還。結果的にこれが決勝の適時内野安打となり、曽谷は4敗目を喫した。
12日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に出演した谷繫元信氏は、曽谷のプレーについて「ベースカバーが一瞬遅れた。基本の基だと思うが」と苦言を呈した。
大矢明彦氏は「谷繁さんにも確か言ったと思うが、ベースカバーは捕手が投手を動かす。右方向にゴロが行った場合は、捕手が一塁を指して『ベース!』と言い、投手を動かしてやる。これは捕手の仕事の一つ」と捕手目線で指摘すると、谷繁氏も動作を交えながら「やりました。こうやって指差して」と苦笑した。
館山昌平氏は投手の視点から「習慣づけなければいけないのと、投球が逆球になっているというのは投手が打たせたい方向・打たれる方向を決めていない」ことを原因として挙げ「内角に投げるので、自然と一塁方向に蹴らなければいけない。その中で投球するというところまでいけば、もう一歩早くいける」と助言した。
谷繁氏が「たまにベースカバーを忘れる投手がいるが、館山さんが話した内容の現象が起きているのか」と質問すると、館山氏は「走者が複数いて、低めのフォークボールで空振りを取りにいくということに集中してしまうと、逆球になった時に一瞬遅れてしまうのだと思う」と見解を述べた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』