2024.07.19 18:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 1 | 終了 | 2 | 北海道日本ハムファイターズ |
ZOZOマリン |
「僕が投げる試合は1つも落とさないつもりで投げたいと思います」。
ロッテは3連敗で首位・ソフトバンクとのゲーム差が9に広がったが、18時から行われる日本ハム戦に先発する種市篤暉は、チームに勝利を呼び込む投球をするつもりだ。
7月6日の西武戦、「フォークが良くなかったので、ちょっと2ストライク後はスライダーに切り替えてほしいですと(佐藤)都志也さんに言いました」と4回以降フォークが少なめの投球だったが、前回登板の7月12日のオリックス戦できっちりフォークを修正した印象だ。
種市本人も「良かったですね。というか、その日にこの感覚だと落ちるんじゃないかというのを見つけて、それを試したらすごく良かったという感じです」と納得のフォークを投げられた。西武戦からオリックス戦までの1週間、フォークについて「いい1週間を過ごしましたし、改善できる点は改善しようとした中で、操れていたので良かったと思います」と振り返った。
前回登板のオリックス戦は追い込んでからフォークが多く、7月6日の西武戦ではフォークでの奪三振は0だったが、7月13日のオリックス戦は10奪三振中4奪三振がフォークだった。追い込んでから縦スライダーが少なく、フォークが多かったのも、フォークが良かったからだろうかーー。
「そうです。選択肢と優先順位の高い方を選びました」。
フォークが良ければフォークで押していき、フォークの状態が悪ければ、追い込んでから縦スライダー、ストレート、カーブで打ち取っていくことができるのも強みだ。
ストレートは、0-0の2回一死一塁で杉本裕太郎を3ボール1ストライクから投じた5球目の外角150キロ見逃しストレート、0-0の2回二死一、二塁で杉澤龍を1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた4球目のインコース151キロストレートが良かった。
種市は「初回(ストレートは)良くなかったです。大里選手の時に引っ掛けていたので、あっこれ(7月6日の西武戦)ベルーナみたいだなと感じたので、腕ではなく体全体で投げるように意識しました」と修正。「左は比較的インコース投げきれて良かったと思います」と話したように、左打者には力強いストレートを投げ込んだ。
また、オリックス戦は初回に20球、2回に23球と2回まで43球を投げたが、3回以降は1イニング15球以上投げたのは8回の18球のみで、そのほかのイニングは15球以内で終えるなど、終わってみれば8回を投げた。
種市といえば、イニング間のキャッチボールで修正し、フォークの握りを変えたりすることもあるが、前回のオリックス戦でも試合中に修正したのだろうかーー
「技術的な修正はそこまでしていないんですけど、メンタル的に0-0だったので、やっぱりちょっと失点を怖れて丁寧にいきすぎていました。(3回に)ソト選手が(先制の)ホームランを打ってくれたことが僕の中では大きかった。何より、ズルズルいっていたら二流、三流のピッチャーなので、ここでビシッと切り替えてという気持ちでマウンドに上がりました」。
3回以降尻上がりに調子を上げていき、試合を作ったのはさすがだ。
「尻上がりな部分は僕の中である。そこに関しては(初回)20球投げちゃいましたけど、去年とかは(初回に)30球とか投げていた。2回も(球数が)多かったですけど、意識せずいけたのは良かったです」。
▼7月13日オリックス戦のイニング別投球数
1回:20球 / 20球
2回:23球 / 43球
3回:11球 / 54球
4回:12球 / 66球
5回:12球 / 78球
6回:12球 / 90球
7回:11球 / 101球
8回:18球 / 119球
前回のオリックス戦、8回無失点で5勝目を手にした種市。ロッテがリーグ優勝するためにも勝ち続けるしかない。種市も「全然追いつける数字だと僕は思っている」と大逆転優勝に向け、全く諦めていない。さあ今夜、チームの連敗を止めるとともに、ワクワクする投球、種市はいいぞ!という投球をマリーンズファンに魅せてくれ。
取材・文=岩下雄太
ロッテは3連敗で首位・ソフトバンクとのゲーム差が9に広がったが、18時から行われる日本ハム戦に先発する種市篤暉は、チームに勝利を呼び込む投球をするつもりだ。
7月6日の西武戦、「フォークが良くなかったので、ちょっと2ストライク後はスライダーに切り替えてほしいですと(佐藤)都志也さんに言いました」と4回以降フォークが少なめの投球だったが、前回登板の7月12日のオリックス戦できっちりフォークを修正した印象だ。
種市本人も「良かったですね。というか、その日にこの感覚だと落ちるんじゃないかというのを見つけて、それを試したらすごく良かったという感じです」と納得のフォークを投げられた。西武戦からオリックス戦までの1週間、フォークについて「いい1週間を過ごしましたし、改善できる点は改善しようとした中で、操れていたので良かったと思います」と振り返った。
前回登板のオリックス戦は追い込んでからフォークが多く、7月6日の西武戦ではフォークでの奪三振は0だったが、7月13日のオリックス戦は10奪三振中4奪三振がフォークだった。追い込んでから縦スライダーが少なく、フォークが多かったのも、フォークが良かったからだろうかーー。
「そうです。選択肢と優先順位の高い方を選びました」。
フォークが良ければフォークで押していき、フォークの状態が悪ければ、追い込んでから縦スライダー、ストレート、カーブで打ち取っていくことができるのも強みだ。
ストレート
ストレートは、0-0の2回一死一塁で杉本裕太郎を3ボール1ストライクから投じた5球目の外角150キロ見逃しストレート、0-0の2回二死一、二塁で杉澤龍を1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた4球目のインコース151キロストレートが良かった。
種市は「初回(ストレートは)良くなかったです。大里選手の時に引っ掛けていたので、あっこれ(7月6日の西武戦)ベルーナみたいだなと感じたので、腕ではなく体全体で投げるように意識しました」と修正。「左は比較的インコース投げきれて良かったと思います」と話したように、左打者には力強いストレートを投げ込んだ。
また、オリックス戦は初回に20球、2回に23球と2回まで43球を投げたが、3回以降は1イニング15球以上投げたのは8回の18球のみで、そのほかのイニングは15球以内で終えるなど、終わってみれば8回を投げた。
種市といえば、イニング間のキャッチボールで修正し、フォークの握りを変えたりすることもあるが、前回のオリックス戦でも試合中に修正したのだろうかーー
「技術的な修正はそこまでしていないんですけど、メンタル的に0-0だったので、やっぱりちょっと失点を怖れて丁寧にいきすぎていました。(3回に)ソト選手が(先制の)ホームランを打ってくれたことが僕の中では大きかった。何より、ズルズルいっていたら二流、三流のピッチャーなので、ここでビシッと切り替えてという気持ちでマウンドに上がりました」。
3回以降尻上がりに調子を上げていき、試合を作ったのはさすがだ。
「尻上がりな部分は僕の中である。そこに関しては(初回)20球投げちゃいましたけど、去年とかは(初回に)30球とか投げていた。2回も(球数が)多かったですけど、意識せずいけたのは良かったです」。
▼7月13日オリックス戦のイニング別投球数
1回:20球 / 20球
2回:23球 / 43球
3回:11球 / 54球
4回:12球 / 66球
5回:12球 / 78球
6回:12球 / 90球
7回:11球 / 101球
8回:18球 / 119球
前回のオリックス戦、8回無失点で5勝目を手にした種市。ロッテがリーグ優勝するためにも勝ち続けるしかない。種市も「全然追いつける数字だと僕は思っている」と大逆転優勝に向け、全く諦めていない。さあ今夜、チームの連敗を止めるとともに、ワクワクする投球、種市はいいぞ!という投球をマリーンズファンに魅せてくれ。
取材・文=岩下雄太