2024.08.29 18:00 | ||||
中日ドラゴンズ | 5 | 終了 | 1 | 広島東洋カープ |
バンテリンドーム |
5回表の攻撃に着目
広島が中日に完敗。このカード負け越しとなり、巨人に首位の座を明け渡してしまった。
広島先発の九里亜蓮は3回まで中日打線を封じ込めたが、4回に福永裕基のヒットで出塁させると、2死後宇佐見真吾に痛恨被弾で2点を献上した。4回まで中日先発の松葉貴大の前にわずか1安打に抑え込まれていたが、5回に先頭の坂倉将吾の三塁打の後、堂林翔太の二塁打で1点差に迫り反撃開始したが、その後矢野雅哉がスクイズを決められずファールにするなどもあり後続が続かず、この回1点止まりとなった。中盤以降は中日投手陣を打ち崩せずにいる間に、広島投手陣はズルズルと3失点してしまい、最終的には1-5で敗戦を喫した。
29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、勝負のポイントとなった5回表の広島の攻撃にフォーカス。MCを務めた野村弘樹氏は「坂倉がスリーベースで、堂林がまたツーベースで1点取ったこの後ですよね。 菊池が送りバントして、矢野のところでスクイズもあったんですけど」と結果的には決められなかったが1点を取りに行った作戦に着目しつつ「やはりドラゴンズの7、8、9のピッチャーを考えると、まずここで同点に追いつかなきゃいけないっていうこともあったでしょうからね」と新井監督の心中を推測した。
さらに2死二塁に場面は代わり、好投していた九里亜蓮に代えて、代打に上本崇司を起用したことも「久里もそんな悪くなかったと思うんですよ。2点は取られましたけども。ただ、やはり新井監督としては、もうこう勝負だと思って出したと思うんですね」と何としてもここで追いつきたいという意図があったと説明した。
続けて解説として出演した笘篠賢治氏も「もう早めに仕掛ける。それは中日の後の投手陣がやっぱりいいから。そしてやっぱりバンテリンドームってちょっと苦手なんですよね」と同意と補足をしながら「そういった中で、監督自らが動いていくぞというね、勝ちに行くぞというね。今日は負けましたけど、そういう風な采配をやっぱり振るってます。だからやるべき手を打って負けたなっていう感じなので、今日はもう中日が上回ったということだけであって、何かこう背中を押しながらの敗戦だったような感じがしますよね」と新井采配を支持していた。
結果には繋がらなかったが、新井監督の信念が見えたような5回の采配だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』