「最後まで油断できないですし、1試合1試合積み重ねていくだけなので、はい」。
ロッテ・鈴木昭汰はシーズン最終盤の9月となったが、疲労を感じさせないピッチングで、開幕から変わらぬ安定した投球を披露する。今季、ここまで46試合・44回1/3を投げ、2勝1敗、25ホールド、5セーブ、防御率は驚異の0.41。小野晋吾投手コーチは「(鈴木)昭汰と国吉から開幕からずっと良い投球をしてくれている。非常に助かっています」と感謝する。
鈴木は昨季ストレートの強さとインコースをテーマに投げ、自主トレは日本通算236セーブをマークする松井裕樹(パドレス)と行い野球に対する考え方、栄養面などを学び、“継続”して取り組んできた。今季の飛躍の要因は様々あるが、鈴木の中では、昨季までに比べて何が一番変わったと感じているのだろうかーー。
「真っ直ぐの質じゃないですか」。
「(ストレートの)制球も良くなったし、しっかりファウル取りたいところでファウルを取れるようになってきたので、それは良かったかなと思います」と自己分析した。
打ち取れている理由なども自身の中で明確なものはあったりするのだろうかーー。
「こうだから打ち取れているとかはないですけど、自分のやりたいことができているかなと思いますね」。
相手が対策を練ってくる中で、「いや〜本当に毎試合、毎試合リセットしているのでやれることは変わらないですし、そこしかないですね」と、オールスター明け、14試合・14イニングを投げ、2失点しているものの、自責点は0、防御率は0.00としっかりと抑えている。
14日の西武戦も1-0の8回に先発・小島和哉の後を受けて登板し、山野辺翔に内野安打、佐藤龍世に四球を与え、二死一、二塁とピンチを作ったが、外崎修汰を1ボール1ストライクからの3球目の149キロストレートで右飛に打ち取り、無失点で守護神・益田直也にバトンを渡した。最後は益田が試合を締め、1-0で勝利。2位・日本ハムが敗れたため、ゲーム差が4に縮まった。
鈴木が「残り試合も少ないし、順位もそうですし」と話すように、上位追撃へ負けられない戦いが続く。特に鈴木のポジションは、勝ち試合の8回や9回とチームの勝敗に直結する大事な場面。残り試合が少なくなれば、より抑えなければならないというプレッシャーは大きくなるはずだ。
「もちろん大事な時期ですし、プレッシャーもあります」としながらも、「プレッシャーを感じながら投げられるのはありがたいことだと思うので、本当に頑張りたいです」と前を向く。
「しっかり勝ちでもらったバトンを勝ちで繋げられるようにやっていきたいです」。鈴木の登板数が増え、抑えれば、抑えるほどチームが勝っているということ。泣いても笑っても残りは14試合。安定した投球を最後まで披露し続けたい。
取材・文=岩下雄太
ロッテ・鈴木昭汰はシーズン最終盤の9月となったが、疲労を感じさせないピッチングで、開幕から変わらぬ安定した投球を披露する。今季、ここまで46試合・44回1/3を投げ、2勝1敗、25ホールド、5セーブ、防御率は驚異の0.41。小野晋吾投手コーチは「(鈴木)昭汰と国吉から開幕からずっと良い投球をしてくれている。非常に助かっています」と感謝する。
鈴木は昨季ストレートの強さとインコースをテーマに投げ、自主トレは日本通算236セーブをマークする松井裕樹(パドレス)と行い野球に対する考え方、栄養面などを学び、“継続”して取り組んできた。今季の飛躍の要因は様々あるが、鈴木の中では、昨季までに比べて何が一番変わったと感じているのだろうかーー。
「真っ直ぐの質じゃないですか」。
「(ストレートの)制球も良くなったし、しっかりファウル取りたいところでファウルを取れるようになってきたので、それは良かったかなと思います」と自己分析した。
打ち取れている理由なども自身の中で明確なものはあったりするのだろうかーー。
「こうだから打ち取れているとかはないですけど、自分のやりたいことができているかなと思いますね」。
相手が対策を練ってくる中で、「いや〜本当に毎試合、毎試合リセットしているのでやれることは変わらないですし、そこしかないですね」と、オールスター明け、14試合・14イニングを投げ、2失点しているものの、自責点は0、防御率は0.00としっかりと抑えている。
14日の西武戦も1-0の8回に先発・小島和哉の後を受けて登板し、山野辺翔に内野安打、佐藤龍世に四球を与え、二死一、二塁とピンチを作ったが、外崎修汰を1ボール1ストライクからの3球目の149キロストレートで右飛に打ち取り、無失点で守護神・益田直也にバトンを渡した。最後は益田が試合を締め、1-0で勝利。2位・日本ハムが敗れたため、ゲーム差が4に縮まった。
鈴木が「残り試合も少ないし、順位もそうですし」と話すように、上位追撃へ負けられない戦いが続く。特に鈴木のポジションは、勝ち試合の8回や9回とチームの勝敗に直結する大事な場面。残り試合が少なくなれば、より抑えなければならないというプレッシャーは大きくなるはずだ。
「もちろん大事な時期ですし、プレッシャーもあります」としながらも、「プレッシャーを感じながら投げられるのはありがたいことだと思うので、本当に頑張りたいです」と前を向く。
「しっかり勝ちでもらったバトンを勝ちで繋げられるようにやっていきたいです」。鈴木の登板数が増え、抑えれば、抑えるほどチームが勝っているということ。泣いても笑っても残りは14試合。安定した投球を最後まで披露し続けたい。
取材・文=岩下雄太