チーム野手最長の36歳コンビが最後のプレー
24日オリックスの本拠地・京セラドームで行われた西武戦で、今季限りで現役を引退するT-岡田と安達了一のチーム野手最長の36歳コンビが最後のプレーを見せた。
まずT-岡田は、5点ビハインドの5回二死一・三塁のチャンスで代打で登場。ここではセンターフライに倒れたが、7回二死での第2打席ではストレートをライト前にクリーンヒットを放った。さらに9回二死一塁で打席が回り、ライトポール際へあわやの打球を飛ばすが惜しくもファウル。最後はワンバウンドになるフォークの前に空振り三振に倒れた。
安達も6回一死で代打で出場すると、捉えた当たりはセンターに好捕されたが、8回の打席ではショートに内野安打を放ち、最後のHランプを灯した。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、まずT-岡田に対しMCを務めた高木豊氏は「ホームラン王を取った時、その頃は外国人のホームラン王が多かったんですよ。やっと外国人に対抗できるようなパワーの持ち主が出てきたっていう感じがしました」と2010年の活躍を回想すると、解説として出演した仁志敏久氏も「まだプロ入って5年目ぐらいだったですからね。本当に若い日本人スラッカーが出てきたなという、なんかそんな嬉しさがありましたね」と懐かしんだ。
実際対戦もあったもう一人の解説者の館山昌平氏は「右にも左にもしっかり大きな打球を打つというところと、角度を持ってましたし、強引さもなかったので、非常に怖かったですね。 なんか一瞬でバットが出てきて、あっという間に角度がつくみたいな、そんなバッターでしたね」と振り返った。
また安達に関して仁志氏は「プロ野球選手として求められるのは安定だと思うんですよね、安達選手本人は大した成績ではないって言ってましたけども、やっぱり安定してショートのレギュラーを張っていけるというのは、それだけでも価値ある選手だと思いますけどね」と同じ内野手として評価。館山氏は「守備の名手って言われますけど、バッティングの方も小力があるというか、ホームラン2桁届いてる時もありますし。何より常に堅実な守備でチームを支える。なんか勢いがつくんですよね。彼が守ると。チャンピングスローがあったりとか、そういう派手さはないんですけども、 確実にプレーをしてチームに勢いをつけるような、そんな守備から攻撃につながるような名守備でしたよね」と攻守ともに優れたプレーヤだったと頷いた。
オリックスを長年支え、優勝にも貢献した2人。その遺伝子は若き猛牛に引き継がれることだろう。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』