21年間のプロ生活に幕「こんなに理想的なゲーム運びで、良い形で終われる引退試合って珍しいのでは」
ヤクルト・青木宣親が2日、自身の引退試合で「1番・中堅」で先発出場。2回二死・一塁の場面で迎えた第2打席に左前打で出塁し、サンタナの第17号3ランで本塁に生還した。6回二死で第4打席が回ってくると、右翼線を破る二塁打を放ち有終の美を飾った。
青木は引退試合で4打数2安打を記録し、日米通算2730安打・NPB通算打率.313でプロ生活に幕を下ろした。首位打者3回・最多安打2回など輝かしい成績を残しながら21年間を駆け抜けた青木に対し、2日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』の解説陣からも労いの言葉が多く寄せられた。
大矢明彦氏は青木の最後の勇姿に「"ミスターヤクルト"だなと思わせる、素晴らしい選手だった。6回の安打で二塁に向かう姿も膝がよく上がっていた」と感嘆。館山昌平氏は「1番センター・青木というコールが良い。彼がリードオフマンとして試合の展開を作ってくれたのが懐かしい。今日の勝利も良い展開だった」と共に戦った日々を振り返りながら語った。
また、青木の引退スピーチについて真中満氏が「自分の言葉で、素で話していたのが青木らしかった。聞いている人と会話をしているようなスピーチだったので、非常に親近感があってよかった」と称賛すると、館山氏も「チームメイトと接するような、そのままの気持ちでファンの皆さんに感謝を伝えていた」と同調した。
さらに大矢氏が「引退試合は最近よくやってもらっているが、こんなに理想的なゲーム運びで、皆が同じ背番号のユニフォームを着て、こんなに良い形で終われる引退試合って珍しいのでは。すごく良かった」と総括すると、真中氏も「青木の成績がこれをさせてくれたんだと思う。素晴らしい引退試合だった」と最後まで絶賛の嵐だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』