キャリア3度目のファイナリスト入りで悲願達成
現地時間20日、MLB機構が2024年シーズンの「サイ・ヤング賞」受賞者を発表。ナショナル・リーグはアトランタ・ブレーブスのクリス・セール投手(35)が初受賞を飾った。
セールは2010年のドラフトで球団1巡目指名を受けてホワイトソックスに入団し、同年にMLBデビュー。ホワイトソックスとレッドソックスで7年連続2桁勝利を含む通算120勝、2度のシーズン最多奪三振を記録した。2014年と2017年にはアメリカン・リーグで同賞のファイナリストに選出されたが、2季ともに同年最多勝のコーリー・クルーバー(当時インディアンス)に阻まれ受賞ならず。近年は度重なる故障に苦しみ、2019年から5シーズンでわずか通算17勝にとどまっていた。
そして15年目の今季、新天地ブレーブスで見事復活を遂げ、29先発で18勝3敗、防御率2.38、177回2/3を投げて225奪三振をマーク。前半戦だけで13勝を挙げ、6年ぶり8度目のオールスターゲーム出場を果たすなど、30球団トップ防御率の投手陣を牽引。球団初のナ・リーグ投手3冠を獲得し、同14日にはカムバック賞を受賞した。
セールは投票権を持った記者30人のうち26人から1位票を集め、対抗に挙げられていたフィリーズのエース右腕ザック・ウィーラーを上回り、投手最高の栄誉を獲得。1998年のトム・グラビン以来、球団8人目の受賞者となった。