「東さんと引っ張るくらいの目標を持っている」
DeNAの伊勢大夢投手(26)が12日、横浜市の球団事務所で契約交渉に臨み、1750万円減の年俸9250万円(推定)でサイン。また会見の席で、先発挑戦を明言した。
明大から2019年のドラフト3位でDeNA入りし、今季までの計5シーズンですでに238試合(1先発)&通算100ホールドをマークしているタフネス右腕。これまでのキャリアを振り返りながら、「コントロールが年々よくなってきて、それはリリーバーとしてよりも、先発としての方が活かせるんじゃないかと思った」などと先発転向の理由を口にした。
先発ローテの再整備はDeNAにとって2025年シーズンの重要課題。今季は新外国人のアンドレ・ジャクソンとアンソニー・ケイが、今永昇太とトレバー・バウアーが抜けた穴を埋める活躍を見せたが、日本人に限ると今シーズン規定投球回に到達した投手はエース・東克樹ただひとり。さらに、100イニング以上消化した日本人投手もDeNAでは東しかおらず、これは12球団でDeNAのみだった。
“右のエース”として期待された大貫晋一は15先発(88回1/3)にとどまり、石田健大と平良拳太郎はケガに苦しみ、それぞれ2勝止まり。2年目の吉野光樹やルーキーの石田裕太郎は貴重な経験を積んだものの、全体的な底上げという点では物足りなかった。
「ウチのエースは東さんですけど、日本人の左右で引っ張れるくらいやっていくっていう目標は持ってます」と伊勢。先発陣の柱を見据え、競争に挑む。