目標は開幕スタメン、新人王
「開幕レギュラーというところを狙って、そこで1年間戦い抜ける体づくりをこの期間で追い求めて、最終的には新人王を取るというのが最高な形だと思います。そこをしっかりやっていけたらなと思います」。
ロッテのドラフト1位・西川史礁(青山学院大)は、プロ1年目の目標に“開幕スタメン”、“新人王”を掲げた。
新人王を目指すにあたり、具体的に残したい数字については「本塁打を2桁打つというのが今の自分の立てている目標であって、その中でコンスタントにヒットを打てる打者になりたいと思います」と明かした。
本拠地・ZOZOマリンスタジアムは、2019年にホームランラグーンを設置したが、本塁打の出にくい球場で、昨季日本人選手で2桁本塁打を放った選手がいなかった。その広いZOZOマリンスタジアムで本塁打を打てる自信があるか訊くと、「はい、あります」と頼もしい言葉が返ってきた。
新人合同自主トレスタート
11日から新人合同自主トレがスタートし、プロへの第一歩を踏み出した。
ZOZOマリンスタジアムでの練習に「ZOZOマリンで練習することは初めてなので、やっとプロになれたなという感覚があります」と気を引き締めた。
自主トレでテーマに置いていることについて「バッティングでいえば、実戦から遠ざかっていますし、バッティング練習の中でしっかり意識をしていきたいです」と話し、「守備でも怪我をしてからなかなか守ることがなかったので、しっかりとそこの感覚を確かめながらやっています」と続けた。
吉井理人監督は、西川について「長打力、スピードもあると聞いているので、センターラインのどこかを守ってくれたらいいなと思います」と期待を寄せる。
西川は新人合同自主トレで内野手用、外野手用の両方のグローブを用意。「両方やった経験があるからこそ思うことなんですけど」と前置きをした上で、「外野も常に気を張っていかなければいけないですけど、内野に比べれば外野の方がそういう気持ちは少ないかなと思います」と心構えの違いについて語った。
「本当に100%の力でキャンプインできるように、この自主トレ期間を大事にしていけたらなと思います」。2月1日の春季キャンプで最高のスタートを切るために、新人合同自主トレでしっかりと準備をしていく。
▼ 西川史礁
生年月日:2003年3月25日生
守備位置:外野手
身長 / 体重:182センチ / 88キロ
投 / 打:右 / 右
経歴:龍谷大平安高-青山学院大-ロッテ(ドラフト1位)
取材・文=岩下雄太