コラム 2020.05.10. 14:00

ソフトバンク・板東湧梧、プロ2年目の決意「今年こそは一軍のマウンドに」

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背番号「50」の継承者として


 12球団屈指の投手陣を要するソフトバンクから2018年のドラフト会議で4位指名され、JR東日本から即戦力候補として入団した板東湧梧投手(24)がプロ2年目のシーズンに向けた決意を口にした。

 キレのあるストレートと、緩いカーブのコンビネーションを武器に、目標とする攝津正氏の背番号50を背負いプロ1年目を迎えたが、オープン戦期間中のインフルエンザでつまずき、そのまま一軍での登板は得られなかった。

 その1年目を「あっという間でした。課題ばかり残るシーズン。力不足が一番ですが、試合で自分の力を発揮するメンタル面も重要だと感じました」と振り返る。今年の春季キャンプはファームスタートとなったが、社会人チームを相手に3イニングを無安打無失点、最速144キロのストレートと、100キロの緩い変化球を低めに集めて好投した。

 昨年オフの秋季キャンプでは、下半身を中心に鍛え、日々のシャドーで体の使い方を覚えるようにしていたという。自主トレを経て臨んだ今年の春季キャンプでは「心肺機能と筋力をメインに取り組んだ」と、体力アップを図った。

 コーチからは「負けん気と言うか闘志みたいなものは言われている」といい、メンタル面を指摘された。自身も「体力的にもメンタル面でもまだまだ未熟だと思いました」と語り、「1年通して戦っていく厳しさはありました」とプロとアマチュアの違いを痛感したという。

 それでも、入団時に不安を口にしていた福岡での生活には慣れたようで、「やはり結果を残すしかない」「今年こそは一軍のマウンドに上がり、チームに貢献できる様に頑張ります」と決意を口にした。開幕時期が不透明な難しい状況が続くが、「とにかく僕にはチャンスだと思って取り組んでいます」と前向きに捉えている。

「コントロールがいい投手を目指しているので、そこで安定感のある勝てる投手として信頼されるような投手になりたい」

 入団時に語ったこの思いは今も変わらない。同い年で交流のあるオリックス山岡泰輔との投げ合いや、西武の森友哉らと対戦するには、一軍のマウンドに上がる必要がある。スター性は十分、12球団随一とも言われる熾烈なチーム内競争を勝ち抜き、今年こそ大舞台で光り輝く姿を見せてもらいたい。


取材・文=どら増田

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