藤浪、WBC球で最速148キロ
沖縄・宜野座でキャンプ行っている阪神は8日、今年初の紅白戦を行った。
3月に開催される『第4回ワールドベースボールクラシック』(WBC)の日本代表・藤浪晋太郎は、WBCで第2先発や中継ぎでの起用が想定されるため、紅組の2番手で登板した。
宜野座は時折、雨が強く降る中、藤浪は2回を投げて、34球2安打4奪三振無失点に抑えた。WBC球を使ったストレートは、最速148キロをマーク。時折抜けるボールがあったが、厳しいコンディションの中、無失点に抑えるのはさすがだった。
香田勲男投手コーチは、「WBCのボールは雨で余計滑ると思うんだけれども、しっかり投げていた。状態は良いんじゃないか」と話した。本大会に向けて順調な仕上がりぶりだ。
青柳2回無失点も課題を残す…
紅組の先発・青柳晃洋は2回を投げて、1安打無失点に抑えた。香田コーチは「ボールは良いですよ。順調です」と話した。
一方で、今成亮太にヒット、荒木郁也に四球、糸原健斗に強い二直を打たれたが、いずれも課題にする左打者だった。今日の課題に左打者のインコース、カーブの使い方をあげていた青柳は「インコースにいききることができずに甘くなったところを打たれた」と反省。
2回1安打無失点に抑えたが、課題克服へ「まだまだ調整段階」(青柳)と話していた。
中谷がチーム実戦初本塁打
一方野手は、紅組の「4番・右翼」で先発出場した中谷将大が結果を残した。
第1打席は遊ゴロに倒れたが、第2打席に打った瞬間本塁打と分かる、今季チーム実戦第1号を放った。さらに第3打席には、右中間へ二塁打を放つ活躍ぶり。
金本監督は「1年前と打ち方が別人になっている。腰の回転もスムーズで軸もぶれていない。体重も3キロくらい増えたのかな」と若虎の活躍を喜んだ。一方で「もう少し、気持ちを出してくれるといいものがでてくるかな」と課題をあげことを忘れなかった。
中谷本人は「これで満足しないようにしないといけませんね」ときっちり兜の緒を締めていた。
ドラ1・大山はノーヒット
白組の5番に座ったドラフト1位ルーキー・大山悠輔は、ノーヒット。
結果が出なかった大山だが、金本監督は「ルーキーだからね」と話せば、片岡篤史打撃コーチも「第1クールは慣れてくれればいいし、第2クールは特打ち、夜間練習をしてプロに慣れてくれればいい。まだまだですよ」と話した。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)