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かつては“投手王国”も…苦戦が続く中日投手陣

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中日の森繁和監督

最悪の3連敗スタート


 昨季1997年以来最下位に終わった中日。落合博満監督時代の8年間で4度のリーグ優勝、1度の日本一に輝いた中日だが、昨季は19年ぶりに最下位に終わるなど、4年連続Bクラスに低迷する。

 落合監督時代にヘッドコーチ、投手コーチなどを歴任した森繁和監督が今季から就任。春季キャンプでは、昨季までの中日と違うと期待の声もあったが、いざ開幕すると敵地・東京ドームで行われた巨人との3連戦はまさかの3連敗。最悪のスタートとなった。

 ニッポン放送ショウアップナイターで巨人-中日戦、開幕戦の解説を務めた里崎智也氏は「勝負所で大野の球が甘くなった。今日の試合はこれに尽きる」とコメントすれば、サヨナラ負けを喫した2戦目に解説した田尾安志氏は「優勝しているときの中日ならすんなり勝てた」と里崎氏、田尾氏ともに投手陣について言及した。


課題が多い先発陣


 打撃陣の向上も期待されるが、11年はチーム打率.228でリーグ優勝するなど、守り勝つ野球を展開してきた球団。里崎氏、田尾氏が敗因に投手陣を挙げたように、強い中日を取り戻すためには、投手陣の立て直しが急務だ。

 先発陣をみると、開幕3連戦に登板した大野雄大、バルデス、吉見一起、4日の広島戦に登板する若松駿太の4人がローテーションの中心として回っていくがことが予想されるが、5番手以降がやや層が薄い。

 5日に先発予定の八木智哉は15年に広島戦に4勝を挙げた“鯉キラー”ではあるが、その他の試合で先発の登板が回ってくるからは5日の投球次第。広島3連戦の3戦目は早くも中4日で、バルデスが先発するとの予想もある。

 二軍では伊藤準規、山井大介、鈴木翔太、小笠原慎之介らが控えている。ただ、二軍の先発陣はいまひとつ結果を残せていないのが現状だ。山井は3月30日に行われた楽天との二軍戦で2回6失点を喫するなど、ここまで2試合に登板して0勝2敗、防御率19.80。オープン戦で好投した鈴木翔太も、3月29日の楽天との二軍戦で3回4失点と結果を残せず。伊藤準も二軍で2勝を挙げているが、防御率は5.40。

 希望の光は昨オフに左肘遊離軟骨除去手術を受けた2年目の小笠原慎之介が、二軍戦で実戦復帰したことか。小笠原が本格復帰するまでは、苦しい台所事情が続きそうだ。


不安定な救援陣


 救援陣もロンドン、アラウホといった“勝利の方程式”の一員として期待された新外国人が、揃って開幕二軍スタート。14年にリーグ最多登板を果たした福谷浩司、昨季左のワンポイントとして存在感を示した小川龍也も二軍で開幕を迎えた。

 黄金時代を支えた浅尾拓也、岩瀬仁紀が復帰したことは心強いが、全盛期のような投球を求めるのは酷。守護神・田島をはじめ、WBC日本代表に選出された岡田俊哉、昨季46試合に登板した祖父江大輔らの働きが重要になってくる。

 また、3年連続で60試合登板中の又吉克樹はオープン戦では先発を務めていたが、シーズンが開幕してから、4月1日の巨人戦でリリーフ登板を果たしており、起用法が流動的になりそうだ。

 黄金時代を築いた“落合政権時代”には先発陣が吉見、チェンの2本柱に、雄太、中田賢一、山井、朝倉健太などシーズンを通して安定した投球はできなかったが、5勝~7勝を挙げる先発陣が控えていた。救援陣も浅尾、岩瀬だけでなく、小林正人、鈴木義広、高橋聡文、河原純一と層が厚かった。

 上位進出するためにも、投手陣の再整備が必要不可欠だ。

(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)
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