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「文武両道 ー親から見た野球と教育ー」高瀬雅也さん

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──少年野球のコーチとしても、球児の親としても、いろいろな子どもと接してきたと思いますが、文武両道が実践できている子から感じることはありますか。
高瀬 大人の言葉の意味を理解しようと的確な質問を返してきたりする子があてはまります。そのような子は「自立」が近づいている状態にあると感じます。

──高瀬さんも、自立を促すようなアプローチはしていましたか。
高瀬 小学校、中学校、高校と、進むにしたがって自主性に任せるようにしました。言いたいことがあっても我慢をする。親も、子離れをしないといけませんからね。

──高校野球の親のあるべき姿は、どんな姿だと考えていますか。
高瀬 基本は、「温かい目で見守る」です。それは高校野球の親だからというわけではなく、親子の関係としての理想的な姿だと思います。言いたいことを言いすぎない、手出しをしすぎない。たとえば、朝起きられなくて遅刻しそうであれば、あえて遅刻させるのもひとつの教育です。失敗から学ぶことのほうが多いですから。親が起こしてしまうことで、学びの機会を奪っていることもあるわけです。できる限り、野放しにさせたいですね。

──ついつい、手助けしてしまいますね……。子を持つ親として反省します。
高瀬 うちの場合は、妻が起こすこともありますね……。

──まもなく、高校球児の親として最後の夏の大会が始まります。終わってしまったら、寂しいのではないでしょうか。
高瀬 終わってないのでわかりません。8月の甲子園まで戦いますよ。ただ、勝っても負けても言えることは、ぼく自身が子どもから多くのことを学び、一番成長できたということです。『ありがとう息子、ありがとう野球!』と言いたいですね。(取材・大利実、撮影・編集部)

(父)
高瀬雅也
1968年10月19日生まれ、兵庫県出身。大阪教育大学教育学部附属池田高〜東北大工学部。大学卒業後、リクルートコスモスに入社し、2005年に独立し、起業。現在は企業の人材育成に関わっている。描くビジョンは「22世紀の子どもたちの笑顔のために」。学生時代からトライアスロンを始め、昨年は世界選手権への出場を賭けてオーストラリアで行われたアイアンマンレースに出場した。

(子)
高瀬悠多
1999年7月15日生まれ、神奈川県出身。鎌倉市立腰越中〜県相模原高。小学2年から腰越ゼットで野球を始め、中学は横浜泉リトルシニアでプレー。県相模原では2年秋にレギュラーをつかみ、この夏は主軸打者として期待されている。

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