脱水症状が起こると身体にどのような変化があらわれるのでしょうか。「喉が渇いた」「水が飲みたい」と思いながらもそのままプレーを続けていると、やがて集中力がなくなってボーッとしてしまったり、頭痛やめまい、何となく体がだるいといった体調の変化がみられます。食欲も減退し、吐き気や嘔吐症状が見られる場合もあります。
軽い脱水症状であれば体液に近い経口補水液や、電解質を含んだスポーツドリンク等を補給することで回復が見込めますが、脱力感や眠気などを引き起こすまで脱水症状が進んでしまうと、医療機関で点滴による水分補給を行うことが必要になってきます。
日頃から脱水予防としてチェックしておきたいのが体重による水分量の測定です。練習前後の体重を測定し、体重の2%を超えて減少しないように運動中に水分補給することを心がけましょう。
例えば体重60㎏の選手であれば、練習後に58.8㎏よりも体重が減っていると軽度の脱水状態であると考えられています。また尿の色や量によっても脱水状態かどうかをチェックすることができます。いつもよりも尿の色が濃かったり(濃い黄色もしくは茶色がかった色)、尿の量が極端に少なくなっている(発汗すると尿の量は減少傾向にあります)と脱水の傾向がみられますので、こまめな水分補給を心がけるようにしましょう。
グランドではコップ半分から一杯程度の水分を20〜30分ごとに飲むことが推奨されています。人によって汗をかきやすい人、かきにくい人と個人差がありますので、流れ出る汗の水分(と塩分)を補給するつもりで飲むようにしましょう。チームでジャグや水筒を用意している場合は、練習と練習の合間に時間をとって、水分補給のための休憩(通称:ウォーターブレイク)を設けることも脱水を予防する方法の一つです。練習や試合で集中しているとつい水分補給を忘れてしまいがちですが、時間が経つにつれて脱水症状は進行します。自分の体調を常に意識しながらこまめな水分補給を行うようにしましょう。
軽い脱水症状であれば体液に近い経口補水液や、電解質を含んだスポーツドリンク等を補給することで回復が見込めますが、脱力感や眠気などを引き起こすまで脱水症状が進んでしまうと、医療機関で点滴による水分補給を行うことが必要になってきます。
日頃から脱水予防としてチェックしておきたいのが体重による水分量の測定です。練習前後の体重を測定し、体重の2%を超えて減少しないように運動中に水分補給することを心がけましょう。
例えば体重60㎏の選手であれば、練習後に58.8㎏よりも体重が減っていると軽度の脱水状態であると考えられています。また尿の色や量によっても脱水状態かどうかをチェックすることができます。いつもよりも尿の色が濃かったり(濃い黄色もしくは茶色がかった色)、尿の量が極端に少なくなっている(発汗すると尿の量は減少傾向にあります)と脱水の傾向がみられますので、こまめな水分補給を心がけるようにしましょう。
グランドではコップ半分から一杯程度の水分を20〜30分ごとに飲むことが推奨されています。人によって汗をかきやすい人、かきにくい人と個人差がありますので、流れ出る汗の水分(と塩分)を補給するつもりで飲むようにしましょう。チームでジャグや水筒を用意している場合は、練習と練習の合間に時間をとって、水分補給のための休憩(通称:ウォーターブレイク)を設けることも脱水を予防する方法の一つです。練習や試合で集中しているとつい水分補給を忘れてしまいがちですが、時間が経つにつれて脱水症状は進行します。自分の体調を常に意識しながらこまめな水分補給を行うようにしましょう。
著者プロフィール
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。