ニュース 2017.07.31. 17:28

【侍ジャパンU-12代表】仁志敏久監督「代表メンバーに求めるもの」

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選手たちに話をする仁志敏久監督

ポジションに関係なく身体がよれない強い子でないとダメ


──まず、今回18名のメンバーが決定し、初の強化合宿となりました。今日はどのようなテーマを持って、練習を行ったのでしょうか?
仁志監督 東日本と西日本で分かれて行われたトライアウトで見てはいるものの、まだ子どもたちのポジションは決まっていません。なので、今日はトライアウトの延長のような形で、選手個々のポジション適正などを確認しました。

──そのトライアウトから約2ヵ月が経ちました。選手たちに変化は感じられましたか?
仁志監督 はい。身体が大きくなった子もいますし、ボールが速くなった子も中にはいましたね。

──本日は30℃をこえる炎天下の中での練習となりました。
仁志監督 大会が行われる台湾はもっと暑いですから、あまり暑い、暑いと口に出したくないのですが、やはり子どもたちの体調を考慮しながら練習をしました。ただ、それでも動けなくなってしまう子が出たりしたので、今後は更に気をつけていかないといけないですね。

──メンバー選考において技術面の部分で重視した点を教えてください。
仁志監督 ポジションに関係なく、基本的には投げて、打つ時に身体がよれない強い子でないとダメです。ボールをちゃんと投げられなかったら試合にならないですから。身体の力といった部分があってこそ、バットやグラブなどの道具を使いこなせるので。

──技術以外で、メンバーに選ばれた子どもたちの特徴というのはありますか?
仁志監督 ちゃんとできている子どもというのは、練習中にふざけあったりはしないですね。勿論ここに選ばれた子どもだけではないですが。まだ幼いので、自分がボールに携わっている時は一生懸命にやります。でもそれ以外の所で、気を抜いてしまったり、遊んでしまったりする。そういったプレー以外の部分もトライアウトの段階でチェックはしています。

侍ジャパンU-12を率いる仁志敏久監督

──世界で戦っていく上で、今後チームはどういった戦いをしていくのでしょうか?
仁志監督 まず、やってみないと相手の力量が分からないというところが難しいですね。ただ、強い国の子どもたちと比べると、どうしても身体の力の部分や、体力面で負けてしまうことが多いです。でも、日本の子どもたちは指導者からしっかりとした指導を受けているので、他国に比べるとミスは少ない。そこを生かし、単純にミスなく試合が思い通りできれば十分戦っていけると思います。

──最後に、チームとしての目標を教えてください。
仁志監督 それは、勝つに越したことはないですね(笑)。子どもだからといって、参加することに意義を感じているようではダメです。野球をしている全国の子どもたちの代表ですから。多くの期待やプレッシャーも感じながら勝たないといけないと思っています。


【バッティング練習の様子】


インタビュー後編へ続く。(取材・写真:児島由亮)

プロフィール

仁志敏久
1971年10月4日生まれ。茨城県古河市出身。常総学院では甲子園に3度出場。早稲田大学を経て日本生命に進む。1995年にドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。不動の二塁手として活躍し、通算安打数は1591本。引退後の2013年より、侍ジャパンの内野守備・走塁コーチを務めている。2014年からは侍ジャパンのアンダー世代であるU-12代表監督にも就任し、指揮を執る。
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