ニュース 2017.08.18. 19:28

お子さんの日焼けケアしてますか?!日焼けを防いで疲労軽減!

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紫外線から皮膚を守ることで身体のコンディションを整える

皮膚が赤くなるサンバーン

日光に含まれる紫外線を長時間にわたって浴びると皮膚の細胞が傷つけられ、炎症を起こします。赤くひりひりした痛みが広範囲にわたると身体にほてりを感じ、身体がだるく感じたり、発熱などを引き起こしたりするケースもあります。
皮膚が軽い火傷状態にあると考えられますので、日焼け後の対策としては赤くなった部分を氷で冷やす(=RICE処置)を行うようにします。日焼けが広範囲に及ぶ場合は、水風呂につかって皮膚を冷やすとよいでしょう。
日焼けの程度がひどくなると皮膚に水疱(いわゆる水ぶくれ)ができることがありますが、自分でつぶしたりせず、早めに皮膚科を受診して適切な処置を受けることが大切です。また日焼けした身体は脱水状態にあると考えられますので、十分な水分補給を心がけましょう。

色素沈着が起こるサンタン

皮膚が赤くなるサンバーンの後、メラニン色素が沈着して皮膚が黒くなる状態をサンタンといいます。サンバーンに比べて痛みや炎症などを伴うことはありませんが、繰り返し紫外線の影響を受けて肌が黒くなっていくと、長い期間をかけてしみになってしまうことがあります。

日焼けによる影響を少なくする

日焼けを防ぐことは体力的な消耗を減らし、疲労を軽減することにもつながります。着帽はもちろんのこと、皮膚が直接日光にあたる部分には日焼け止めクリームなどを利用することもよいでしょう。ただし汗によって日焼け止めクリームが流れてしまうため、こまめに塗りなおすことが必要となります。
また通気性の良い長袖のアンダーシャツなどを着用しこまめに着替えるようにすると、日焼けによる影響を受けにくくなります。強い紫外線から皮膚を守ることは身体全体のコンディションを整えることにもつながります。

今まで意識したことがなかったという選手にこそ、ぜひ日焼け予防を心がけてもらいたいと思います。

著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
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