ニュース 2017.10.23. 18:13

プロテインを飲ませる前に確認しておくべき3つのこと

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プロテインを飲む前に食生活の振り返りを!


筋肉のもととなるタンパク質は成長期の選手にとって必要不可欠な栄養素の一つです。

毎日の練習で筋肉をつかい、疲労がたまっていくと食事面でもさまざまな工夫が必要になってきますが、その一つにプロテインの活用を考えるお母さん方も多いと思います。

プロテインとは文字通りタンパク質のこと。肉や魚をはじめとするタンパク質源を効率よくとることができ、過剰な脂肪はカットされるため、練習後や寝る前などにプロテインを飲むことで傷んだ筋線維を修復し、強い筋肉をつくることに役立ちます

「プロテインはとったほうがいいですか?」
「どの種類がオススメですか?」

という質問については、まず食生活を振り返ってみることから始めてみましょう。

「毎日バランスのよい食事をとっているかどうか」
「毎回の食事にタンパク質(肉・魚・卵・大豆・乳製品等)を多く含む食材が入っているか」
「欠食していないか」

この3つが守られていない場合は、まず食生活を改めるようにします。

毎回ただ食べているだけではなく、栄養素を考えたバランスの良い食事をとることは身体づくりには不可欠です。

特に男子選手は野菜を食べる量が少ないといわれており(女子選手は鉄分が不足しやすい)、ビタミンやミネラル分の不足が懸念されます。中でもビタミンBやビタミンCはタンパク質の消化・吸収に必要なものであり、これらが不足すると摂取されたタンパク質は消化・吸収されずに排泄されてしまうことがわかっています。

さらにビタミン・ミネラル不足はケガをしやすくなったり、ケガからの復帰に時間がかかってしまったりします。毎回の食事にタンパク質を含む食材が入っているか、さらにはビタミンやミネラル分も摂れているかどうかをチェックしましょう。

あと気をつけたいのが食事が抜けてしまう、いわゆる欠食です。
特に忙しい朝に朝食を食べずに午前中を過ごすことは、身体づくりの面だけではなく勉強やスポーツへの集中力も欠けてしまいがちです。
朝食にパンとジュースだけでは身体に必要なタンパク質をとることはむずかしいため、ベーコンエッグやゆで卵などの卵類、和食であれば豆腐やお味噌汁などの大豆製品、お魚やお肉などタンパク質を多く含む食材を毎食食べるようにしましょう。

1日に必要なタンパク質量はアスリートで「体重×2」gと言われています。

この必要量をまずは食事からとり、不足分についてはプロテインの利用も考えてみましょう

ただしプロテインの過剰摂取は肝臓や腎臓に影響を及ぼすだけではなく、体質によっては食物アレルギーと同様のアレルギー反応を起こすことも知られています。あくまでもプロテインは食事の補助的な役割であることを理解しておきましょう。


著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。


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