真冬の練習前にやっておきたい4つのこと
ウォームアップの前に温かい飲み物を飲む!
少年野球の練習前に補食をとったり水分補給を行ったりすることが多いと思いますが、特に寒いときは温かい飲み物を活用してみましょう。温かい飲み物やスープなどをとると身体の中からも温まります。温めたしょうが紅茶やココア、ホットミルク、コーンスープなど飲みやすいものを上手に取り入れてみましょう。カイロをうまく活用!
ボールを握る際に指先や手がかじかんでしまうことがありますが、直接指先を温めるのではなく首の後ろを温めるようにしてみましょう。首の後ろには大きな動脈(椎骨動脈)があり、全身へと血液を送り出していますので、ここを温めると身体全体がポカポカと温かく感じられるようになります。少年野球の練習を見学するお母さんたちにもオススメです。カイロを首の後ろにあてるだけで、今まで以上に暖かく過ごしてもらえると思います。ストレッチの前に軽くジョギング!
寒い中でのストレッチは、筋肉が硬くなっているところを伸ばしていくことになり、十分な柔軟性が得られないまま次の練習に移行してしまうことが考えられます。ストレッチをする前に筋肉を温めておきたいので、グランドで軽く体操を行ったらジョギングで身体を温め、そこからストレッチを行った方がより筋肉が伸びやすくなります。自宅で練習するときは玄関先で縄跳びなどをしてもいいと思います。軽いジャンプ動作を繰り返すだけで身体全体が温まるのでその後、室内でストレッチを行うとよいでしょう。ウォームアップ用の服装を準備!
ウォームアップ時は脱ぎ着しやすい薄手のものを何枚か着ておき、身体が温かく感じられたら一枚ずつ脱ぐようにすると体温調節がスムーズにいきます。寒いからといって厚手のものを着て縮こまっていると、身体は動きにくく体内から熱を発散することも少なくなります。風をしっかりと防ぐ素材のものを選び、風による体温の低下も防ぐようにしましょう。寒い時期の少年野球は、身体を動かさない休憩中や練習後は外気温によって身体の熱が奪われ、急激に身体が冷えてきます。汗をかいたらタオルでこまめに拭き、練習が終わったら身体を冷やさないように着替えを行って風邪などをひかないよう注意しましょう。
著者プロフィール
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
東海大学スポーツ教育センター所属、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナー。日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS, NSCA-CPT。学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。