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「NPO法人日本少年野球研究所」佐藤洋代表を訪ねて(前編)

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指導者の押しつけを強要することは子どもの楽しさ、やる気を奪うとともに、技術的な面でも危険性が高いと佐藤さんは指摘する。

「その時にできるようになることを重視すると、子どものうちに反復練習を徹底的にやるようになります。そうすれば確かにその年代では上手になるんですよ。ただ、その動きが固定されすぎてしまうと、そこから体が成長した時に意識と動きにずれが生じて今までできていたことができなくなるケースが多いです。フィギュアスケートでも天才少女と言われていた選手が大人になると伸び悩んだりしますが、同じことが野球界でも起きています。そしてそれを指導者同士で非難しあっているのが現状だと思いますね。
少年野球の指導者は子どものうちにしっかり教えてできていたのに、中学、高校でできなくなった選手を見ると潰されたと言う。逆に高校の指導者はできない選手を見て、子どもの間の指導が悪かったという。それはお互いが状況を把握できていないことも問題だと思います。あと、上手い選手ほど指導者がいじりたがることも多いですね。上手くできているということはそれまでの経験があるからなのに、そこには目を向けようとしない。これは少年野球や高校野球に限らず、プロでもよくあることです」

その選手がどのような身体的成長を辿り、どんな故障歴があるかなどがしっかり管理されて、世代を超えた指導者間でもその情報が共有されるなどすれば変わるかもしれないが、現状ではそのような動きは見られていない。統一された組織のない野球界の弊害がこのようなところにも現れているのではないだろうか。

そんな中でも少しでも野球の底辺を拡大しようとして取り組んでいる佐藤さんのスクール。後編は具体的な練習や方針について紹介します。(取材:西尾典文/撮影:編集部)



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