野球は投球動作を繰り返すスポーツですが、肩肘に負担のかかりにくい、しなやかな動きを行うためには肩甲骨の動きが重要になってきます。肩甲骨は鎖骨との間に肩鎖(けんさ)関節が存在しますが、これはしっかり支えられたものではなく、ほとんど宙に浮いた状態であり、背中や肩など周囲の筋肉が肩甲骨を支えていることを理解しておきましょう。
肩甲骨は主に6方向に動きます。肩をすくめる動作で肩甲骨は上にあがり(挙上)、力を抜いて腕をだらんと下げることで肩甲骨は下に下がります(下制:かせい)。
また胸を反らせて背中で肩甲骨を引き寄せるように動かすと肩甲骨は内側に寄り(内転)、背中を丸めるようにすると肩甲骨は外側に開きます(外転)。
投球動作時に腕を上げるようにすると肩甲骨は連動して上方に移動し(上方回旋)、腕を下げるときは腕の動きとともに元の位置に戻ろうとします(下方回旋)。
野球選手は投球動作を繰り返し、疲労がたまってきたり、力みが生じてくると肩の上方に力が入って僧帽筋が緊張し、肩甲骨の動きが悪くなる傾向にあります。
肩甲骨の動きをよくするためにはこうした動きの中で筋肉の柔軟性を高めていく必要があります。
自宅で簡単にできるものとしてはタオルを使ったストレッチが挙げられるでしょう。
体の後ろでタオルを縦に伸ばして右手と左手で保持します。
少しずつその距離を縮めていくようにすると肩周りの筋肉が伸ばされていきます。
反対側も同様に行います。
また今度はタオルを背中側で保持し、そこから頭の上を通してタオルを前に持ってくるようにします。
これを何度か繰り返し、簡単にできるようになったら幅を狭くして行ってみるといったストレッチも柔軟性改善に役立ちます。
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。
肩甲骨は主に6方向に動きます。肩をすくめる動作で肩甲骨は上にあがり(挙上)、力を抜いて腕をだらんと下げることで肩甲骨は下に下がります(下制:かせい)。
また胸を反らせて背中で肩甲骨を引き寄せるように動かすと肩甲骨は内側に寄り(内転)、背中を丸めるようにすると肩甲骨は外側に開きます(外転)。
投球動作時に腕を上げるようにすると肩甲骨は連動して上方に移動し(上方回旋)、腕を下げるときは腕の動きとともに元の位置に戻ろうとします(下方回旋)。
野球選手は投球動作を繰り返し、疲労がたまってきたり、力みが生じてくると肩の上方に力が入って僧帽筋が緊張し、肩甲骨の動きが悪くなる傾向にあります。
肩甲骨の動きをよくするためにはこうした動きの中で筋肉の柔軟性を高めていく必要があります。
自宅で簡単!タオルを使ったストレッチ
自宅で簡単にできるものとしてはタオルを使ったストレッチが挙げられるでしょう。
体の後ろでタオルを縦に伸ばして右手と左手で保持します。
少しずつその距離を縮めていくようにすると肩周りの筋肉が伸ばされていきます。
反対側も同様に行います。
また今度はタオルを背中側で保持し、そこから頭の上を通してタオルを前に持ってくるようにします。
これを何度か繰り返し、簡単にできるようになったら幅を狭くして行ってみるといったストレッチも柔軟性改善に役立ちます。
著者プロフィール
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。