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筑波大学川村准教授が考える、「速いボールを投げる」前に知っておくべきこと(前編)

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――子どもが速いボールを投げるのは危険ということですか?
「先ほど話したように骨が先に伸びるので筋肉や靭帯は常に引っ張られた状態なんですね。この状態を『タイトネス』と言うのですが、それだけ負荷がかかりやすいんですよ。そんな状態の時に速いボールを投げようと思うと、靭帯や筋肉を傷めてしまうことが多いんです。
よく高校生でも短期間で10キロ以上スピードが上がったというような話を聞くことがありますが、その直後に怪我ということも少なくありません。ボールが急激に速くなる時は故障しやすい時期だと認識した方が良いですね。
あとは速いボールを投げられるようになると、それだけ成長を感じられるので楽しくてどうしても多く投げすぎてしまうということもあると思います。うちの大学でもそういう例は多いですね。気持ち的には分からなくもないんですが、そういう時にいかにストップをかけられるかということが重要だと思います」



身体の成長のメカニズムとその時期をしっかり理解したうえで速いボールを投げるようにしないと故障に繋がってしまうという話は非常に説得力のあるものでした。(取材・西尾典文、撮影・編集部)
後編では他にも潜んでいる危険性と育成年代に取り組むべきことについてお届けします。

プロフィール

川村 卓(かわむら たかし)
1970年生まれ。北海道出身。札幌開成高校の3年時には主将として夏の甲子園に出場。筑波大学大学院体育研究科修了後、浜頓別高校での指導を経て2000年に筑波大の硬式野球部の監督に就任。現在は准教授としてコーチング、動作分析の研究の傍ら、野球の普及活動にも携わっている。

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