ニュース 2018.09.05. 17:39

【少年野球2.0】進化し続ける堺ビッグボーイズ「育てながら最大限勝利を目指す」


両グランドを訪れた8月上旬は猛暑に見舞われていたが、選手たちは20分程度練習をすると、水分補給をしていた。子供たちの練習は、常に複数のコーチが見つめている。技術的な問題のチェックもあるだろうが、それ以上に子供の健康面を気遣ってのことと考えられる。


「私たちは、ここまで『勝利至上主義』を排除して、子供たちを野球好きにし、上のレベルでも野球を続けられることを目標にしてきました。練習時間も土、日の午後2時までと短いです。その間に効率よくトレーニングをしています。
当然、他のチームよりも練習量は少ないですし、変化球を多投しないようにし、球種も制限していますので、そうした制約で負けることもありました。

でも周囲は直接の勝敗で評価をする傾向がやはり強いのが現実です。
私たちも、勝つことを目指していないわけではありません。ただ、成長期の子どもたちへの最適なアプローチを考えたときに、とにかく無理をさせないこと、自分で考えて行動、言動ができるように教えすぎないことを最優先にしています。そのやり方の中で『最大限勝利を目指す』ことにはこだわりたいとも思っています。


いろいろな大会で試合をすると、やはりうちの選手たちは現時点での完成度は低いように見えます。練習時間も短いですから、朝から晩まで詰め込みで練習をしてきたチームに比べれば、その時点では技術的にも少し見劣りしているかもしれません。
でも、3年生になると試合でもそこそこやるんですね。うちは大人が先回りして答えを与えて促成栽培するようなことはしていません。でも自分で考えて努力をし、積み重ねてきた大切な部分が、この時期になると試合で芽吹くのだと思います。

特に、接戦をものにして勝ち上がると、その経験によってどんどんいいところが出てくる。
なぜかというと、うちの選手は猛練習や過密な試合スケジュールを組んでいないので、体力的にゆとりがあります。他のチームは年間通じて常に勝利が最優先されているので大会が進むと疲弊してきます。特に投手が大変になってきます。その結果、他チームとの差が縮まって、最後のほうはコールドで勝つことも多くありました。


少年野球では有望な選手は、中学3年の4月頃には進学する高校が決まっています。でも、うちの選手はその時期には目立っていません。その後の大会で好投したりすると、“瀬野さんところは、あんなええ投手を隠してたんか!”と言われたりします。
うちの投手は肩やひじの疲労が少ないので、試合経験を積むたびに良いパフォーマンスが出来るようになっていきます。時間を掛けて徐々に良くなる。これが本来の姿なのではないでしょうか?
私たちの考えを広めるためにも、『勝利至上主義』ではなく子供を育てることを前提とした『勝利主義』で勝利を目指したいと思います。無理しなくても勝てるということをもっと知っていただきたいですね」

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