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少年野球にも取り入れたい「クロストレーニング」

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普段とは違ったスポーツを積極的に取り入れよう!

メインとなるスポーツ以外のものに挑戦することを「クロストレーニング」と言いますが、少年野球の選手についてもこうしたクロストレーニングを通して、普段とは違った動きを通して運動神経を刺激し、スポーツの楽しさを改めて感じることにもつながるでしょう。

野球は他人と接触することの少ないノンコンタクトスポーツに分類されますが、同じ動作を繰り返すことが多く、肩・肘の投球障害や腰椎分離症などスポーツ障害と呼ばれる慢性的なケガが多いことがその特徴として挙げられます。
また一つのものに対して熱心に取り組むことを勧める傾向があり、素振りを何百回と繰り返したり、長時間にわたって走りこみを行ったりすることも珍しくありません。
こうした地道な練習が高い技術レベルを支える一方で、オーバーワーク、オーバーユース(使いすぎ)によるケガを誘発しやすくなります。

さらに好きで続けている野球でも、長期間にわたって同じような練習を繰り返しているとどうしても「やらされている」感を覚えたり、飽きてしまったりすることが考えられます。
体への負担と同様に、心にも大きな負担となってしまうと技術的にも体力的にも伸び悩む「プラトー」と呼ばれる停滞期に陥ってしまうことがあります。
またこの状態が長く続くと燃え尽き症候群(バーンアウト)と呼ばれるような、競技に対するやる気を失ってしまう状態や、体のコンディションそのものを崩してしまうオーバートレーニング症候群などが見られるケースもあります。

クロストレーニングはこうした心身両面での過度な負荷を軽減させ、野球とは違った動きのスポーツを計画的に取り入れて、身体能力の向上とスポーツ障害の予防を同時に目指すことが可能となります。
クロストレーニングを軽い負荷で行う場合はアクティブレストとしても活用できますし、チームワークを強化する目的としても行うことができます。
いくつかのスポーツを候補に挙げておき、天候や施設などによって臨機応変に選択することもできますので、さまざまなスポーツを行う機会を積極的に増やしてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

アスレティックトレーナーの西村典子さん
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。
大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。


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